コロナ禍が一定の落ち着きを見せ、「今年こそは!」と期待に胸が躍る今年のクリスマス。西鉄グループでも福岡のクリスマスをさらに盛り上げようと様々なことを企画している。
歌手・俳優として活躍するNissy(西島隆弘)とのコラボ企画も実施中。車両ラッピングや車内装飾が施された「Nissy号」が福岡のまちを走り抜けるって、なんだかすごい!
※コラボレーションについて詳しい情報はこちら
https://www.nishitetsu.jp/nissy_nishitetsu/
今年はどんなクリスマスが待っているのか、各施設・部門の担当者に会いに行って最新の情報を入手してきた。
西日本鉄道株式会社
都市開発事業本部
営業部 ソラリアプラザ
2010年入社。都市開発事業本部に所属。ソラリアプラザ(福岡市中央区)やチャチャタウン(北九州市小倉北区)の販促を担当。2022年から再びソラリアプラザ担当に。
天神の商業施設「ソラリアプラザ」1階のイベントスペース「ゼファ」には、高さ8メートルのクリスマスツリーが登場した。今年はコラボしたNissyをイメージして、ゴージャスなシャンパンゴールドをキーカラーに。コロナ以前は恒例だった特大クリスマスツリーが3年ぶりに登場し、担当者やスタッフも特別な想いを感じているという。
コロナ禍以前は当たり前にあったツリー。久しぶりに目にしてうれしくなりました。館内に吹き抜けがあるソラリアプラザでしか実現できないこの高さ。目の前でその迫力を感じてほしいですね。
今年はARを使った企画を実施。ツリー横の掲示板でスマホをかざして2次元コードを読み込むと、インスタグラムのアプリが立ち上がり、フィルターが起動。撮影、保存、シェアの機能を無料で楽しめる。
お友達同士やカップルが撮影されているなか、「記念になるから」とインスタのアプリをダウンロードして写真を撮ってくださるご年配の方やお子さまと一緒に楽しんでくださっているご家族もいらっしゃいました。そうした楽しんでいただけている光景を見るとうれしくて、「企画してよかった」と実感します。
フィルターはソラリアプラザオリジナル(2種)とNissyコラボ版の2パターン。ARでは、ゴージャスなゴールドと落ち着いたシルバーをキーカラーに、クリスマスらしいデザインに仕上げられた。どんなデザインかは、現地でのお楽しみに!
雪景色を連想させるロケーションに立つ、顔がない2人の女性。一見謎めいたこのメインビジュアルにも、担当者の想いが込められていた。
メインビジュアルのテーマは?
テーマは「Better You , Better World」
今まで想像しなかったことが起こってしまう世界になってはいるけれど「自分の世界は自分の視点、視界、在り方次第で明るい方向に変えることができる」ということを、クリスマスという今年の締めくくりのタイミングにソラリアプラザから発信することで、少しでもこの街に希望を増したい、という思いが込められています。
そのテーマを表現する時に多様性を肯定する作風の3DCGアーティストPOOLさんを起用することでより多くの方の共感を得られるのではないか、という西鉄エージェンシーからの提案に共感しPOOLさんへ制作を依頼することになりました。
中心の2人の関係性やストーリーは、ビジュアルを見る人によって様々な捉え方ができる。表情がわからないことで、見る人が想像を巡らせて自分自身を投影する余白がある作風が今回のテーマを伝えるのにぴったりだと思ったんです。
ソラリアプラザ1Fではメインビジュアルに合わせてコーディネートされたショーウィンドウ、2Fではプレゼントにお勧めの雑貨、アクセサリーなどを展示中だ。
クリスマス前に開催する「グルメガチャ」も、コロナ禍に生まれた人気企画だ。1回500円でガチャを回すと、ソラリアプラザ・ソラリアステージ内の指定の飲食店で使える700円以上の食事券が当たる。ガチャは「外れナシ」。つまり、500円払えば必ずそれ以上のリターンが得られる仕組みだ。
2022年の5月に同様の企画を実施した際は「どこのお店が当たるのかわからないのでドキドキして楽しい!」「行ったことないお店に行く機会になる」と好評で、15分で完売したという(数量限定で、1人3回までチャレンジできた)。
今回は12月16日(金)~18(日)の3日間、各日10時から開催予定(※なくなり次第終了)。前回より数量を増やし、1人1回までチャレンジができる。
コロナ禍以前は現地でのお買い物・お食事が当たり前でしたが、ECやテイクアウトなど様々な方法がある中で、まず立ち寄ってもらうのが何よりも大事だと考えています。クリスマスツリーとAR、リアルとバーチャルが融合したソラリアプラザのゼファが、お出かけの起点になればうれしく思います。
12月22日(木)~24日(土)の夕方以降は音楽イベントも開催予定。詳しい情報はホームページなどで知ることができる。
西日本鉄道株式会社
鉄道事業本部 営業部 観光列車担当
2001年、株式会社西鉄ステーションサービスに入社。駅務員として勤務した後、2005年4月から西日本鉄道株式会社へ。鉄道事業本部で営業企画に長年携わる。2018年4月に「ザ レールキッチン チクゴ」の立ち上げ段階からプロジェクトに参画し、その後の企画・運営・リニューアルに携わる。
観光列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」では、12月23日(金)~25日(日)の3日間限定でクリスマス特別企画を実施。フリードリンク・特典付きの特別プランで列車を運行する。
特別プランの目玉は?
ウェルカムドリンクのためのプレミアムなシャンパンをはじめ、フランス産のワインなど、コースに合わせて特別なドリンクをご準備しました。普段のメニューにはないラインナップがフリードリンクで楽しめます。
また、ゆっくりお楽しんでいただけるよう、通常より席数を減らしています。大切な方と特別な思い出をつくってもらえたらうれしいですね。
料理はどんな内容なのでしょうか?
前菜のプレートは「Restaurant Sola」の吉武広樹シェフ、「mahoro756」(うきは市浮羽町)の井上誠シェフ、「Cernia」(久留米市田主丸)の畑亮太郎シェフがそれぞれ2品ずつ担当。魚料理は吉武シェフ、肉料理は井上シェフ、デザートは畑シェフが監修し、パイ包みやワイン煮など、クリスマスにぴったりな料理がそろいました。
このほか、天神・博多で開催中の福岡クリスマスマーケット記念マグカップ&ホットワインチケットと、「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」オリジナルnimocaのプレゼントも用意する。
車内はクリスマスの特別装飾が施され、ツリーも設置予定。ダイヤの確認や予約はホームページから可能だ。
https://www.railkitchen.jp/
西日本鉄道株式会社
自動車事業本部 営業企画部 営業企画担当
2020年入社。西鉄バス久留米にてダイヤ関係の業務に従事。2022年4月から本社へ。オープントップバスをメインに担当する。
オープントップバスでは、クリスマス期間中に乗車した人限定で、クリスマスマーケットのホットワイン(もしくはホットチョコレート)がお得に味わえるセットチケットも販売する(1人1枚まで、大人2,300円)。福岡市役所でバスを降りた後は、市役所前の天神のクリスマスマーケットまで徒歩すぐ。立ち寄らない選択肢はない?!
また、「お子様にもお得にドリンクを」という思いから、オープントップバスに乗車できる4歳から小学生までの子どもに、ドリンクチケットをプレゼント。コカ・コーラの公式アプリ「Coke On」を使って、好きなドリンクを楽しめる。
12月24日(土)、25日(日)の2日間限定で、オープントップバスにサンタクロースが添乗。運行中にはクリスマスにまつわるアナウンスも。バスアナウンサーが紹介する。
また、当日は添乗中以外の時間帯でも、福岡市役所内乗車券カウンター付近にてサンタクロースと記念撮影ができる。
オープントップバスでは、12月1日(木)から25日(日)までの期間、クリスマスのために企画した特別コースを運行する。
コースは福岡タワーを間近で眺めた後、都市高速から福岡の夜景を楽しむことができる。クライマックスに博多駅前のイルミネーションの前を走り抜けるコースとなっており、所要時間は約80分で、オープントップバスの高い視点から福岡のクリスマスの夜景が楽しめる。
こうした「特別コース」は、本当にスペシャルなことなのだそうで、担当の山崎さんはこう語る。
一口に「新しいコースの設定」といっても、バスが道路を走るには、大型・中型といった分類に合わせて運輸局への申請が必要で、そのためには数多くの手続きがあるんです。ルートの確認や道幅のチェックも欠かせません。
新コースの造成は大変ですが、ご乗車いただく方にクリスマスのイルミネーションを楽しんでもらえるよう、市内のイルミネーションの内容を調べたり、道順を試行錯誤したりしながら作り上げていきました。
こんな話を聞くと、貴重な「特別コース」を体験しておきたくなるはず!
このほか、西鉄ホテルズが運営するホテルのレストランでは、店内はクリスマス用の装飾に。クリスマス限定の特別なメニューもラインナップされている。
クリスマスには欠かせないケーキやチキンなどの販売も!
また、福岡クリスマスマーケットとのコラボとして、ホットワイン&マグカップ付ディナーや宿泊プランも販売中!
今回紹介したプランのほかにも、西鉄では福岡のクリスマスを盛り上げるため、まちのにぎわいづくりと観光需要創出に向けて、「福岡のクリスマスに行こう!」キャンペーンを実施している。
詳しくはこちらから!
https://www.nishitetsu.jp/xmas2022/
こうした数々の企画は、西鉄の社員たちが試行錯誤して生み出したものだと今回の取材であらためて実感できた。それぞれがやりがいと責任感を抱えながら、日々奔走して天神のまちをつくりあげている。そう思うと、クリスマスの天神って、いろんな人の想いが詰まった空間なんだな~。
天神にお出かけして、クリスマス時期だけのかけがえのない夜を!