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かしいのはまビレッジで
都市型キャンプ!
初体験レポート

かしいのはまビレッジで 都市型キャンプ! 初体験レポート

「N×エヌカケル」の記事制作のために忙しく働く毎日。近場でいいからたまには心身ともにリフレッシュした~い!そうだ、遊園地「かしいかえん」の跡地にできたキャンプ場「かしいのはまビレッジ」があるじゃないか。

都会にいながらキャンプを楽しめる「アーバンキャンプ」。夏が終わり、涼しい気候になってきたベストタイミングの今、行ってみようではないか!

目次

  • 橋本 華恋 さん
    橋本 華恋 さん

    キャンプ女子株式会社 代表

    週末の趣味だったキャンプを仕事にしたいという思いから2019年6月に起業。キャンプ業「キャンジョ」やレンタル事業「福岡キャンプレンタル」、サスティナブルライフブランド「ritacamp」を展開し、現在は、地元である熊本県にキャンプ場を建設中。

  • 岡 直養 さん
    岡 直養 さん

    かしいのはまビレッジ 村長

    かしいのはまビレッジの立ち上げから企画・運営を担当。キャンプではみんなと飲む時間が好きで、最後に来ても一番に飲み始められるようにと最速で設営できるテントを購入している。

  • 櫨本 仁 さん
    櫨本 仁 さん

    かしいのはまビレッジ

    岡さんと一緒に、かしいのはまビレッジの立ち上げから企画・運営を担当。キャンプ歴約5年のベテランキャンパーで、最近の楽しみ方は「ソロキャンプ」一択。

  • しゅうまい さん
    しゅうまい さん

    かしいのはまビレッジ

    レンタル品の貸し出しや受付などお客さま対応を担当する現場スタッフ。キャンプ歴は浅いが、テント張りや荷物の運搬を手伝ってくれる頼れる存在。

スカートでもOK!? 簡単でもいいキャンプの準備

「さあ、キャンプだ!」と、張り切ったのはいいが、私たち編集部女子スタッフには予備知識もグッズもない。いや、その前に車もない……。急に不安になった私たちはキャンプを熟知する「キャンプ女子株式会社」代表の橋本華恋さんに、女子キャンプの楽しみ方を教えてもらうことにした。

当日の服装ってどんなものがいいですかね。実は「THEアウトドア」な服は持っていなくて……

橋本さん
橋本さん

基本は動きやすい服装であればOKですよ!最近はロングスカートでキャンプをする方も多くいらっしゃいますから。気をつけるのは、悪天候の時や寒い時。ただ、今回のキャンプ地『かしいのはまビレッジ』は平地にあって、当日の天気予報も過ごしやすい気候になりそうなので、今日は特別な防寒具や装備は必要ないでしょう。

旅行をする時と同じように考えればいいんですね。

橋本さん
橋本さん

そうですね。当日までに現地の天気を調べたり、SNSで現地に行っている人の服装を確認したりするように、キャンプでも場所に合わせた準備をしてください。自然の中に無計画で行くのが一番危険ですからね。あとは体調管理もしっかりして、当日を楽しみましょう!

そんなこんなで、「キャンプ道具は何も持って来なくて大丈夫」と言われ、旅行と同じお泊まりセットだけを持っていくことになったけど、本当に大丈夫かな……?

かしいのはまビレッジは都心からのアクセス良好!

西鉄貝塚線「香椎花園前駅」から徒歩10分。天神・博多からも車で15分という都心部に、複合型アウトドア施設「かしいのはまビレッジ」はある。

当然ながら私たち編集部は電車を利用。荷物が少ないから、まったくストレスなく到着した。

旧「かしいかえん」の跡地を活用し、2022年4月にオープンしたこのビレッジは、遊園地内でキャンプができるというかなり珍しいキャンプ場だ。

周辺にはサイクルロードや温浴施設、コンビニ、スーパーなどがあり、アーバンキャンプを楽しめる施設として週末は多くのキャンパーで賑わいを見せている。

かしいのはまビレッジに到着!まずは拠点作り

午後1時。キャンプサイトのチェックインを済ませた私たちは、橋本さんと合流した。

今日はよろしくお願いします。何から始めたらいいでしょう?

橋本さん
橋本さん

陽が高くて明るいうちに、テントとタープの設営を終わらせましょう!

タープ……

橋本さん
橋本さん

タープは、日差しや風を防いでくれる布状の屋根です。この屋根の下にテーブルや椅子を置いて食事をしたりくつろいだりする場所を作ります。まずは設置する場所に幕を広げて、足となるポールから組み立てましょう。

はーい!

橋本さん
橋本さん

できたら、釘の役割をする『ペグ』を使います。ペグを指す角度は45度~90度が理想です。

ここですね、とりゃあ!

橋本さん
橋本さん

そしたらゆっくりとポールを立ち上げて、地面と直角に安定する箇所で固定。反対側も同じようにやってみましょう。

えっ?これだけ?もっと複雑で力のいる作業だと思っていました。

橋本さん
橋本さん

昔は、『男の人がいないとテントは立てられない』と言われていたくらい、たしかに複雑で組み立てが大変な道具が多くありました。でも今は、選び方さえ間違えなければ誰でも簡単に建てられます。

タープでコツを掴んだのもあってか、テントの組み立ては10分もかからず組み終わった!

かしいのはまビレッジならキャンプグッズを一式レンタルもできる!

机や椅子、棚、ランタンのほか、橋本さんは次々に私物の小物を取り出す。テント周りの飾り付けだ。

か、かわいい。でも、これだけのグッズを集めるのって、正直けっこうなお金がかかりそうですね……

橋本さん
橋本さん

そうなんですよ。テント一式で数万円はするし、泊まるとなると寝袋もいる。机も椅子も欲しくなる。最近までは、『お金に余裕がないと始められない趣味だ』と言われていました。

そこはハードルですよね。

橋本さん
橋本さん

でも、今は安くて、扱いやすいグッズが増えてきました。一番の変化は、『かしいのはまビレッジ』のようにキャンプ道具一式をレンタルできるキャンプ場が増えてきたことです。

なるほど、道具がなければ、借りればいいんですね!

橋本さん
橋本さん

最初は道具をレンタルして、キャンプが好きになったら、お気に入りのグッズを一つずつ集めていくといいと思います。

橋本さんが持ってこられたキャンプグッズはどれもかわいいですね~!

橋本さん
橋本さん

今日持ってきたのは、アウトドアブランドのグッズだけでなくて、IKEAや3COINSなどの雑貨店で購入したものが多くあります。下の棚に置いているトランクケースは古着屋さんで手に入れて、カトラリー入れにしています。

古着屋ですか!

橋本さん
橋本さん

雑貨好きな女子は、キャンプにはまるとグッズが増えがちです(笑)。部屋作りと同じように、好きな道具に囲まれて自分の城を作るような感覚になるというか。なかにはテントを立てることを楽しみにキャンプをしている人もいるくらい。設営に3時間かけたりね。

完成した拠点の可愛さに、思わず写真を撮る。自分たちで立てたテントだからか、すでに愛着が湧きはじめている……!

かしいのはまビレッジの魅力

愛犬と楽しめるキャンプサイト

今日の宿が完成したので、「かしいのはまビレッジ」の中を散策してみることに。村長の岡直養さんに案内してもらう。

広いですね~!キャンプの区画はいくつあるのでしょう?

岡さん
岡さん

33,000㎡の敷地に全部でA~Fの6区画(計39サイト)あります。エリアによって少しずつ特徴が異なっていて、先着順でご希望のサイトにご案内をしています。『Fサイト』は5サイト限定なのですが、ここは愛犬と一緒に宿泊ができます。

飼い主と愛犬が一緒に羽を伸ばせる、と!

岡さん
岡さん

ええ。各区画のすぐ側にはドッグランが併設されていて、キャンプ利用者は無料で利用できます。ドッグランは『小型犬』エリアと『中・大型犬』エリア、事前予約が必要な、『貸切エリア』もあります。

ドッグランって広場のイメージですが、ここは地面の勾配や低木がたくさんあるのですね。

岡さん
岡さん

旧『かしいかえん』から何も手を加えず、柵を付けただけの場所なのですが、多くの飼い主さんから好評をいただいています。勾配で走ることでいつもはできない運動ができて、低木の影はペットや飼主さんの休憩所になっているようです。

旧『かしいかえん』の遺跡と遊ぶ

「ほかにもぜひ見ていただきたい、おもしろいキャンプサイトがあるんです」と案内されたのは、「Cサイト」のエリア。一見、普通に見えたのだが、「C-7」と書かれた区画に入ると……。

ええっ、動物……!?

岡さん
岡さん

(笑)。ね、動物たちに囲まれながらキャンプを楽しめるんですよ。僕たちはここを“ジャングルサイト”って呼んでいます。

こんなキャンプサイト、見たことがない(笑)。

岡さん
岡さん

旧『かしいかえん』にあったままの状態で、現役の頃は緑が生い茂るトピアリーだったのだと思います。サファリパークの中でキャンプする感じで他にない経験になると思います。動物が好きなお子さま連れに人気です。

岡さん
岡さん

隣にある、アスレチックの目の前のキャンプサイト『C-9』もユニークでしょう?

あの遊具と電車が目の前に!

岡さん
岡さん

旧『かしいかえん』のアスレチック系アトラクション『コロンブース道場』と『スーパーコロンブース道場』では、合計22のアトラクションを宿泊のお客さまは無料で遊べるようになっています。子どもたちが遊んでいる様子を見守りながら、大人はテントでゆっくりできる。子どもにとっても大人にとっても特等席のような区画です。すぐ近くを電車が通るので、電車好きのお子さまにもおすすめです。

子どもたちが喜びそうな仕掛けをたくさん作っているんですね。

岡さん
岡さん

かたちは変わりましたが、『この場所であの頃と同じように親も子も楽しんでくれたら』という思いで残しています。受付棟の近くにある『こどものへや』もその一つで、アトラクションでは遊べない乳幼児でも楽しめる空間にしているんです。

遊園地「かしいかえん」として、65年にわたって子どもたちの笑い声で絶えなかったこの場所で、運営者の思いが、今もなお受け継がれているのだとわかって少し嬉しくなった。いいぞ、かしいのはまビレッジ。

特設ワーケーションサイト

最後に案内されたのが、「QTわく楽ワークパーク」。屋外の常設タープの下では何やらみんなパソコンを開いて仕事をしている……!

ここ、キャンプ場ですよね!?

岡さん
岡さん

そうですよ。Wi-Fiと電源が整備されているサイト場です。宿泊者の利用はもちろん、宿泊しない方に向けてもワーケーションサイトとして開放しているんですよ。個室で集中して作業をしたい方には離れのテントサイトもありますし、エアコン完備の室内のワーケーションルームも用意しています。

至れり尽せり……

岡さん
岡さん

ちなみにワイヤレスイヤホンや会議用のディスプレイの貸し出しもしています。昼は仕事をして、夕方からキャンプ。そんな新しいライフスタイルを実践してほしくて。

朝からワーケーションサイトに来ているというお仕事中の女性達に使い勝手について聞いてみたが、Wi-Fiの速度をはじめ、全く問題がないという。心地よい風を受けながらの作業は、いつもよりサクサクと進んだそうだ。

ランチはどうしたのだろう。尋ねると、キャンプ場の目の前のコンビニで飲み物を買って、食事はUber Eatsで頼んだという。なるほど、不便さを楽しむのがキャンプの醍醐味かと思っていたが、アーバンキャンプでしか味わえない新しい楽しみ方に妙に納得をさせられてしまう。

キャンプでBBQはもう古い!? 時短、簡単、キャンプ飯

拠点に戻って、橋本さんと再び合流。夕食の準備に取り掛かろうと炊事場へやってきた。ここは旧「かしいかえん」でレストランの厨房だった場所。洗い場は5カ所に分かれていて、それぞれ洗剤やスポンジが置いてある。

炊事場がエアコン完備とは!所々に厨房だった面影が残っていますね。

橋本さん
橋本さん

キャンプ場の炊事場って屋外にあるものですから、とても珍しいと思います。特に製氷機があることには驚きです。ドリンクや食材を冷やす為の氷を持参しなくていいだけでも荷物の量が変わってきます。

ちなみに……、今日の夜ってやっぱりBBQですか?

橋本さん
橋本さん

いえ、ステーキとパスタ、そしてバーニャカウダです。キャンプでBBQって簡単そうに見えてけっこう大変なんですよ。炭を火をおこすのに時間がかかるし、持っていく食材も多くなる。今日は入門編でもあるので、炭を使わず全てガスコンロで簡単に調理しようと思っています。

へぇ!どれもおしゃれでむしろ手の込んだメニューに思えるのに!

橋本さん
橋本さん

ええ。『焼く』『鍋に入れて待つ』『お皿に出す』の3つの調理でできちゃいます。しかも今日は、調理済の食材を利用したり、ある程度の下処理を家で終わらせたりしています。例えばパスタは、今朝から水に浸して茹で時間を短くできるようにしてきました。

時短調理ですね!

橋本さん
橋本さん

トマトピューレにきのこ、パスタ、あとは合い挽き肉をその場で丸めて火が通るまで煮込むだけ。これで一品目は完成です。ステーキはチキンにしましょう。鶏むね肉に塩、オリーブオイル、スパイスをふってあとはグリルで火が通るのを待つだけ。肉から出てくる水分は適宜ペーパーで吸い取るのがポイントです。

いい香り……おいしそうすぎる。

橋本さん
橋本さん

両面に焼き目がついたら、ハーブやレモンを乗せて仕上げに入ります。このハーブはさっき皆さんが散策に行っている時に私が受付棟の前の菜園から収穫してきました。宿泊者は、料理に使う分を収穫していいみたいですよ。

すごい!一気に華やかさが増して、香りも最高です。

橋本さん
橋本さん

そしたら最後にバーニャカウダ用の野菜をひと口大に切って盛り付けて、レモンのスライスとミントを入れた炭酸ドリンクの準備をして……。

完成!調理開始から1時間も経っていないのに、みんなで作ってこの出来栄え。早く食べたいっ!

キャンプブームの中で生まれたかしいのはまビレッジの魅力

乾杯をして、料理を楽しみながら、橋本さんにキャンプのトレンドについて尋ねてみた。

コロナ禍以降、空前のキャンプブームが続いていますが、キャンプの中でもトレンドってあるのでしょうか?

橋本さん
橋本さん

かつてのキャンプは、片道2時間かけて行くことが当たり前でした。今は全国的にキャンプ場が増えたことで、近場で簡単にキャンプを楽しめるようになっています。

山や川など、大自然の中でなくてもキャンプを楽しむのが当たり前になったんですね。

橋本さん
橋本さん

ええ。これはきっとキャンプブームが起きたから生まれた、新しいかたちだと思います。そうでなければ、やっぱり街中でキャンプをするってちょっとユニーク過ぎる発想ですよね(笑)。

「かしいのはまビレッジのここがおもしろい!」を教えてください。

橋本さん
橋本さん

見渡すとヤシの木の先にマンションが見えて、遊具の後ろを西鉄電車が通る。虫の声と鳥の声、それに踏切の音も聞こえるんですよ。全国さまざまなキャンプ場に足を運びますが、その中でも遊園地をキャンプ場にするというのは、とても新しい発想だと思います。都会的な側面がありながら、少しノスタルジックな雰囲気もあって、かなりユニークな施設ですね。

キャンプ場でのおすすめの過ごし方は?

橋本さん
橋本さん

個人的にはお酒を飲んで過ごすのが好きです(笑)。思い思いの時間を過ごすのが一番だと思います。これは何というか、一人ひとりに好みのファッションがあることに似ていて、そこに良い悪いはないんです。

キャンプは、それぞれのスタイルや楽しみ方があって自由度が高い遊びだ。行く場所やメンバーによっても過ごし方が変わり、正解がないからこそおもしろい。これまでは「アウトドア」ってイメージだけで構えてしまっていたけど、少しずつイメージが変わってきた。

かしいのはまビレッジ立ち上げまでの軌跡

あっという間に19時。焚火を囲んで、「かしいのはまビレッジ」の話を運営に関わる村長の岡さん、櫨本仁さん、しゅうまいさんの3人に伺った。

「かしいのはまビレッジ」が開業した経緯をお聞かせください。

岡さん
岡さん

かつて西鉄が運営していた旧『かしいかえん』の閉園時、この場所を惜しむ地元の方々の声を間近で聞いて『このまま空き地にしてしまうのはとてももったいない』と感じていました。遊園地の面影が残っているうちに何かできないかと企画をしたのが、期間限定でアウトドアを楽しめる複合型アウトドア施設です。

なぜキャンプだったのでしょう。

岡さん
岡さん

野外、そして遊園地という特殊な場所でもできること。かつ、コロナ禍でも人が集まる仕掛けを考えた時に、自分も好きなキャンプだったらおもしろくできそうだと思ったんです。三密を避けながら楽しめるアクティビティということで、ちょうどキャンプブームが起きている時期でした。

旧かしいかえんの閉園が202112月末で、かしいのはまビレッジのオープンが4月中旬。急ピッチの村作りだったのですね!

櫨本さん
櫨本さん

バタバタでしたね(笑)。でもこちらで新たに作ったものはドックランの柵くらいで、あとは全て園内で使っていたものを再利用しています。例えば、キャンプサイトの区画の目印に置いているベンチも色を塗り直して置いただけなんです。ペンキ塗りも芝刈りも、できるところは自分たちで準備を進めました。

苦労したこと、大変だったことがあれば教えてください。

しゅうまいさん
しゅうまいさん

イチョウの木の伐採ですね。ドッグランの側に実のなるイチョウの木が13本あって、落ちた実をペットたちが食べたら危ないからと伐採をしたんです。あれはもう林業レベルだった(笑)

予約を開始してからの反応はいかがでしたか?

櫨本さん
櫨本さん

開始1分で、45日先までの予約がほぼ埋まりました。これは、間違いなく、土地勘がある方にとって『旧『かしいかえん』跡地でキャンプができる』ということが楽しみや安心感につながったのだと思います。

やはり福岡県内のお客さまが多いのでしょうか。

岡さん
岡さん

そうですね。旧『かしいかえん』に思い出があって、『親子3代で来ていた遊園地に泊まれるなんてうれしい』と来てくれる方もいますし、徒歩圏内に住んでいて、庭のような感覚でキャンプを楽しみに来られる方もいらっしゃいます。

しゅうまいさん
しゅうまいさん

今日も予約なしに受付に来られた方がいらっしゃいました。平日は比較的空いていることが多いので、即日キャンプも楽しめます。

櫨本さん
櫨本さん

近所の方はここでテントを張って、忘れ物を家に取りに帰ったり、夕方に子どもを迎えにいったり、お風呂だけ入りに帰ったり。本当に庭で遊ぶような感覚で自由に利用いただいています。

これは大自然の中のキャンプではできない遊び方ですね!みなさんがおすすめする「かしいのはまビレッジ」の楽しみ方や魅力を教えてください。

櫨本さん
櫨本さん

ハンモックに寝転びながらのワーケーションができることですかね。アウトドアって仕事を休まないとできないイメージだけど、『意外とそうじゃないんだ』と使ってみて気づきました。あのハンモックは心地良すぎて休みすぎてしまいそうになりますけどね(笑)。

岡さん
岡さん

やっぱり、知っている場所で安心してキャンプができるというのは大きな魅力だと思います。村の入口は20時で閉門。翌朝まで宿泊者以外が出入りすることはありません。その安心感からか、この間も60代のご夫婦がキャンプに初挑戦をされましたし、近くの女子大生が一人でキャンプに来てくれたこともあります。

しゅうまいさん
しゅうまいさん

関西から5人組の大学生が来てくれました。彼らは昼間、観光で天神に行って、泊まるだけならそのまま天神のホテルでもよかったのに、あえてキャンプ場で同じテントで寝た。その思い出はきっとここでしか作れないもので、なんだかとてもうらやましかったですね。

開業から半年。週末は今も予約でいっぱいだという。

かたちは変わっても、多くの人の思いが詰まった場所であることに変わりはない。今まで見たことがなかった、夜のかしいかえんを眺めながら眠りについた。

やりたいことをいいとこ取りできるアーバンキャンプって最高!

いつもより早く目が覚めた朝。コーヒーの豆を挽いて、まったりと朝食を準備する。こんなにゆっくりとした朝はいつぶりだろう。今日は洗濯機も回さなくていいし、掃除機もかけなくていいんだ。

ホットサンドの材料は、朝、海岸に散歩に行った時に、村の目の前にあるコンビニで買ってきた。サラダやゆで卵を食パンに好きなように挟むだけだから、ゴミも洗い物も最小限。

プレスして、こんがり焼き目が付いたら完成。これでも食パン2枚分だから見た目以上に食べ応えは十分なのだ。

お腹が満たされたら、陽が上って暑くなる前に撤収しよう。片付けは設営よりも簡単!タープの幕やテントは、袋の大きさに合わせて綺麗に畳んでいく。

ひと通り片付け終わったら、忘れ物はないか、食事のゴミや焚き火の灰が落ちてないかを確認する。次にこの場所を使う人のためにも最後までマナーは守って気持ちよく帰ろう。

キャンプシロウトでも、気楽に楽しめる「かしいのはまビレッジ」。都会にいながら自然の中で体を動かしたり、仕事をしたり、泊まったり。いいとこ取りの「アーバンキャンプ」って、最高じゃない?

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