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マリンワールドがリニューアル!
ペンギン&アザラシが目の前に♡
新エリアの楽しみ方

マリンワールドがリニューアル! ペンギン&アザラシが目の前に♡ 新エリアの楽しみ方

2024年4月に開館35周年を迎えたマリンワールド海の中道では、この春「かいじゅうアイランド」をリニューアル。ペンギンが砂場でくつろいだりプールで元気に泳ぐ様子や、アザラシがステージでパフォーマンスをする姿などなど。これまでよりさらに間近で見ることができるペンギンたちのかわいい歩く姿やアザラシが上手に手を振る姿は必見!

新スポットの楽しみ方を、スタッフに取材!

目次

泳ぐ姿が丸見え!新しく登場した南アフリカボルダーズビーチをイメージした「ペンギンビーチ」

リニューアルされた「かいじゅうアイランド」があるのは屋外エリア。この春、新たにできたのは、ペンギンが泳ぐ「ペンギンビーチ」と、アザラシとペンギンのパフォーマンスの舞台となる「アイランドステージ」だ。

「かいじゅうアイランド」に向かうと、真新しい「ペンギンビーチ」で過ごすペンギンたちが出迎えてくれた。

砂浜とプールに分かれている「ペンギンビーチ」。

思ったより人懐っこい。近づくと、てくてく歩いて集まって来てくれた!

みんなで集まってリラックスしている様子。こっちを見てくれていて、かわいい……!

この日は快晴で気温が高く、腹ばいになってうとうとしている子も。日向ぼっこが気持ち良さそう。

ティプちゃん。甘えん坊な性格。

プールはガラス張りになっているので、ペンギンたちがすいすいと泳ぐ姿が丸見え!

ペンギンビーチ、プール部分

ガラス越しに、こんなに間近に見えるなんてうれしい!

「アイランドステージ」では動物たちの解説イベントを開催!

■新しくできた「アイランドステージ」

リニューアルで新設された「アイランドステージ」では、ペンギンが登場する「ペンギンパレード」とアザラシによるパフォーマンス「GOGOアザラシ」が楽しめる。白い円の外側360度からショーが見られるほか、壁側にはデッキがあり、座ってステージを鑑賞することもできる。

「アイランドステージ」
デッキから見てもこの近さ!

「アイランドステージ」はアシカやペンギンがいる場所からすぐ近くなので、動物たちの登場シーンも見どころのひとつだ。

「かいじゅうアイランド」地図

■【ケープペンギン「ペンギンパレード」の見どころは?

今回話を聞いたのは、ペンギン担当のスタッフ福永芳樹さん。

福永さん
福永さん

ペンギンたちが「ペンギンの丘」から「アイランドステージ」まで移動する様子が最初の見どころです。脇道にそれたり、まっすぐ歩かなかったりする子もたまにいるんですけど(笑)それもすごくかわいくて。

写真や動画を撮るときは、しゃがんで撮るのがおすすめです。手をだしたり顔を近づけたりすると危ないので、注意しながら映えショットを狙ってください。

ステージまで歩く練習の様子。スタッフさんのほうを目がけて一本道をてくてく歩いていくのがかわいい!
「行進」というより、エサに夢中……?!
よそに行かないよう、スタッフさんが誘導しながらステージまで到着
客席の目の前まで歩いてきてくれる。手や顔を近づけすぎるとあぶないので注意を!
福永さん
福永さん

「アイランドステージ」では、写真の白い円の外側まで近づいていただけます。マリンワールドにいるペンギンのうち、実は半数以上はマリンワールド生まれ。人工哺育で大きくなった人なつっこいペンギンたちがショーに登場してくれるので、ぜひ近くまで来て見てください♪

特に注目のポイントは?

福永さん
福永さん

ペンギンは、エサの魚を丸のみにします。ステージではエサを食べる様子も披露するので、近くに来て見てみてください。

また、ショーの前にぜひ見てほしいのが、小屋の前にあるペンギンたちの「関係図」。ここにバンドの色や名前、生年月日、オス・メス各個体の関係性などがまとめられています。

ペンギンはどうやって見分けたらいいですか?

福永さん
福永さん

ペンギンたちの翼には、1~2色のバンドがついています。緑と赤、青と黄色などの組み合わせで見分けられるようになっています。

青と緑のバンドを付けたモンちゃん
福永さん
福永さん

今回パレードに出てくれたのは、2019年生まれのマーチョくん、同じく19年生まれのニールくん、2007年生まれのチルちゃん、2015年生まれのモンちゃんです。顔やくちばし、からだ、歩き方に特徴があるほか、性格もそれぞれ。ステージでもその一面が垣間見えると思います。

マーチョくん。名前の由来は「マッチョ」から。モテモテのラティちゃんにアタック中
ニールくん。レイちゃんに恋する一方、姉のスウちゃんとも禁断の恋?!

夫婦や親子もたくさんいますね。

福永さん
福永さん

仲良しカップルがいたり、仲がわるくなってしまった“元夫婦”がいたり。ペンギンたちを観察していると、いろんなペンギン模様が見えてきます。ぜひ自分の「推しペン」を見つけてください!

■【ケープペンギン】生態、特徴は?

マリンワールドにいるペンギンは全部で27羽。アフリカ大陸に生息する「ケープペンギン」という種類で、別名「アフリカペンギン」と呼ばれることもある。

27羽のペンギンたちは、日中は以前からあった「ペンギンの丘」と新設された「ペンギンビーチ」の2カ所に分かれて過ごしている。

「ペンギンの丘」には芝生や木が植えられている

「ペンギンパレード」がある時は、27羽のペンギンのうち毎回3、4羽が登場。日によっていろんなペンギンに出会えるようになっている。

ペンギンの生態や特徴は?

福永さん
福永さん

よちよちと歩くかわいい足が特徴のひとつですが、実は足の裏が弱くて病気になりやすいので、砂の上や芝生、岩場など、適度に刺激のある場所を意図的につくっています。

また、しっぽのように見える部分には「尾脂腺(びしせん)」があり、ここから出る脂をくちばしで全身に塗り伸ばしています。ペンギンは鳥類にはめずらしく「飛べない鳥」。水の中で過ごす時間が多いので、脂を塗った羽根が撥水効果を果たしています。

1日の過ごし方は?

福永さん
福永さん

小屋から出てくるのは開園時間前。出てきてさっそくプールでひと泳ぎする子もいます。日中は「ペンギンの丘」か「ペンギンビーチ」でゆっくりと。プールで泳いだり、木陰で腹ばいになってリラックスしたり、立ったまま寝たりと自由に過ごしています。食事は1日2回。最後に、夕方の「おやすみペンギン」をもって小屋に戻って休みます。

■【ゴマフアザラシ】「GOGOアザラシ」の見どころは?

マリンワールドにいる10頭のアザラシは、「ゴマフアザラシ」という種類。大人6頭、子ども4頭の全員がショーの出演に向けて練習中なのだとか。アザラシ担当の福光風音さんに話を聞いた。

ショーの見どころは?

福光さん
福光さん

最初の注目ポイントは登場シーンです。ステージ正面に向かって右手のほうから、全身を使って上手に歩いてきます。

福光さん
福光さん

ステージの中央まで来たら、かわいく手を振ってくれます。大きくゆっくり振る子、素早く振る子など、手の振り方がそれぞれ違うのもかわいいんですよね。こちらは昨年3頭のお父さんのクーくん(推定9歳)。

福光さん
福光さん

ゴマフアザラシの大きくてつぶらな目やビンと伸びたひげは、間近で見るとさらに迫力があります。また、おしりと後ろ足にも注目してください。後ろ姿もかわいいんですよ。

福光さん
福光さん

仕草に違いがあるのも見どころです。例えば、4歳の女の子コハルちゃんは何気ない時に舌を出すのがクセ。この姿がかわいくて大好きなんです。ほかの子もそれぞれクセがあるので、ぜひいろんなゴマフアザラシに会いに来てください。

舌を出すコハルちゃん

■【ゴマフアザラシ】生態、特徴は?

福光さん
福光さん

ゴマフアザラシは寒さに強く、体脂肪率はなんと40~50%もあります。岩場や水の中などさまざまな環境に適応するために前足と後ろ足が発達していて、足には頑丈な爪がはえています。

福光さん
福光さん

エサはイカナゴなどの魚が大好物。大きな魚でも豪快に丸のみします。1頭が1日に食べる食事の量は約2~3kg。あの大きなおなかに吸い込まれるように入っていくんですよ。

「アイランドステージ」が新しくできて、歩く時の音や鳴き声も間近で体験できるようになりました。最後に退場する愛らしい後ろ姿まで楽しんでほしいと思います。

「ペンギンパレード」や「おやすみペンギン」、「GOGOアザラシ」などのパフォーマンスの日程は、マリンワールド海の中道のホームページで公開中。エサやり体験ができる「パクパクアザラシ」などの情報も事前にチェックして、かわいい動物たちに会いに来てください!

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