太宰府天満宮の奥にある「だざいふ遊園地」。行ったことないけど、実際どんなところ?3人のZ世代が徹底取材する。
今回だざいふ遊園地にやってきた3名
2005年生まれ。長崎県出身で2年前に来福した現役高校生。最近お気に入りのアーティストはVaundy。
Instagram: @jjjkojjjwajjj
2000年生まれ。福岡県出身で現在は舞台役者として活動中。昔ながらの喫茶店でジャズを聴きながらコーヒーを飲む時間が好き。
Instagram: @cinnamon.coffee_cu
1998年生まれ。沖縄県出身で大学進学を機に来福。モデルとしても活動し、インスタグラムのフォロワー数は1.2万人。旅行が好き。
Instagram: @kaede_uehara
太宰府駅から歩いて10分くらいで着いたね。想像以上のレトロ遊園地だ!
すごいね。やっぱり他のテーマパークとは違って、入り口からすでにエモい.....。かわいい.....。どこから周ろっか。
あそこの薄ピンクの屋根と水色の階段とか、パステルカラーで絵になる。ねぇ、写真撮ろうよ!アトラクションだと乗車中は撮影ができなかったり、できたとしても上手く撮れなかったりするけどこういう場所だと撮りやすいよね。
屋根を入れるために画角は少し下から。「人なし」画像はスマホのロック画面の壁紙にしようかなぁ。
いいねぇ。ここの柱の遠近感を使うのもありだと思う!頭上を通るコースターの音がちょっと怖いけど(笑)。
園内の至るところにある柵もうまく使えばいい背景になるよね。なんでもない場所でも、ほら。
柵も一つひとつ違ってかわいいなぁ~!
あっちのゲームコーナーはどう?あの頃の乗り方はできなくなったけど、横に立ったり乗り掛かってみたり。小さなレトロポップが特に詰まっている場所で“映え”しかない!
ちょっと暑くなってきたからアイスでも食べよ!
いいね~!アイスを食べると自然に笑顔になる。
写真映えもするし、顔の横に持ってきたら小物っぽくも使えるし。
はやく食べよー!溶けちゃうって!
ひと通り散策して気が付いたけど、「ここで撮影したください!」と言わんばかりの場所も結構あるね。
園の真ん中、「こども汽車」を過ぎた辺りにある坂道。ハートがビビッド過ぎず、年季が入って少し擦れている感じがエモい。真ん中でハートポーズをすれば.....
こんな写真が簡単に撮れる!
「もりの散歩道」へ続く階段。園内でも奥の方にあるから、知る人ぞ知る穴場かも。
「エレファントファミリー」の裏にベンチのように置いてあって見逃しそうになったここも穴場だよね!窓から顔を出して写真を取れば、気分もお姫様♪
ほかにも写真に収めたくなるところがあちこちあったよね。
ヤギの「かりんちゃん」、モルモットの「ぼたん」には癒やされた~。
やっぱり遊園地に来たらアトラクションに乗りたい!写真は先に十分撮ったから、最後は思いっきり遊ぼっ!
もう髪型が崩れても大丈夫!
かわいい見た目から想像以上のスリリング!停車位置には、撮影専用のスポットもあったよ。
「スカイシップ」では、地上8メートルを空中散歩!
2周あるのは予想外だったけど、気持ちよかった~!
これ、なんで毎回乗っちゃうんだろうね。私は恐竜に乗ろうっと。
おもちゃみたいな音楽と動きの遅さがかわいいから!私は犬ー!
パンダの森なのに、なんでみんなパンダじゃないの?昔もよく乗ってたなぁ。
最後はメリーゴーランド。昼に乗ってこれだけかわいいんだから、夕方以降にライトアップされるとまたきれいなんだろうなぁ。
馬の上ってこんなに高かったっけ?(笑)
次は.....、「ビックリハウス」だって!なんだろう。
「ビックリ」ってことは、もしやホラー系?私、ホラーは無理!
でも、保護者と一緒なら1歳からOKって書いてあるから、さすがに大丈夫じゃない?
もう絶対に乗りたくない!笑
昔は、何度でも同じアトラクションに乗れたのに.....。私、途中でギブアップしそうになった.....。これは入ってみないと体験できない“ビックリ”だね。
本当に1歳児が乗れるの?思いのほか疲れちゃった.....。
うーん、でもたしかに大人のほうがきついのかも(汗)
あら!だざいふ遊園地の名物アトラクション「ビックリハウス」に乗るのは初めてでした?
はい……。「ビックリハウス」って、そんなに人気なんですか?
園内にあるアトラクションの中で一番人気と言ってもいいくらいですよ。1980年から稼働しているのですが、未だにこれだけを目当てに来場する人もいます。
1980年! レトロ遊園地だとは思っていたけど、ここってそんなに前からあるんですか!?
ええ。今から70年前に誕生しました。この場所は、もともと、太宰府天満宮の東神苑に当たる土地で山を切り拓いて作られたんです。
どうしてお宮の土地に遊園地を……?
太宰府天満宮にまつられる菅原道真公は、「学問の神様」であり「子どもの神様」でもあります。1952年、太宰府天満宮1050年大祭の時に、当時の宮司が子どもたちに喜んでもらうための場所を作ろうと「動物園と子供天国」という児童公園をこの場所に創建されたんです。
最初は遊園地でもなかったんですね。
そうなんです。遊園地になったのは「だざいふ園」と名称が変わった1957年ですね。
世界的に有名な某テーマパークを研究して、園内を大幅リニューアルしました。なかでもジェットコースターは西日本で初めて、ゴーカートは九州で初めての導入だったんですよ。大人も子どもも順番待ちの長蛇の列ができたそうです。
レジャーブームの最盛期にあたる1974年には年間来場者数約64万人を突破しました。当時を知っている方には、「園内が人だらけで床が見えなかった」と聞いたことがあります。
すごい! 超人気テーマパークですね。
名称が「だざいふ遊園地」となったのは、2005年。時代とともに来場者数は減少し、正直、最近は少し寂しい状況です。しかし「懐かしい」「数年ぶりに来た」と言って訪れてくださる方々もまだまだたくさんいらっしゃいます。太宰府で育った私も生まれて初めて連れて来てもらった遊園地が「だざいふ遊園地」でした。
えっ! じゃあ、地元の方はここで遊園地デビューをする人が多いってことですか?
そうですね。「だざいふ遊園地」は幼児でも楽しめるように身長や年齢制限のない遊具を多くそろえています。その子が大人になると、自分の子どもを連れてまた遊園地を訪れてくれるので、世代を超えて親しまれているんです。
私も一度も来たことないはずなのに、入った瞬間に「懐かしいな」と思いました。例えるなら、広いおばあちゃんの家みたいな。やさしくて、ゆったりしている空気感のせいですかね。
気付けばあっという間に夕方だ! 今日撮った写真、みんなでシェアしよ〜。
このみ’s photo
小和’s photo
楓’s photo
同じ場所でも撮ってる角度が違っておもしろいね。そして、みんな縦写真!
最近はもう縦でしか撮らなくなったよ。横だと、SNSに投稿する時に画像が小さくなるから。インスタグラムの「ストーリーズ」と「リール」に使うのは特にそう。
うんうん。私も同じ理由で写真も動画も縦一択!
私も。みんなは加工アプリとか撮影グッズは使う?
スマホのノーマルなカメラがほとんどだけど、使うとしたフィルムカメラの「チェキ」かなぁ。その場で現像してフィルムで思い出に残したい瞬間を撮りたいって時に便利!
あ! それで言えば、アプリの「Dazzカメラ」って知ってる?
ダウンロードしてる!
ダウンロードしてる!
これいいよね!フィルターがたくさんあって、それこそ、チェキ風にも撮れる。動画もVHS風になるのがいいよね。
うんうん。無料でこれだけ使えるのはうれしい。個人的には「VSCO」(ヴィスコ)もおすすめ。 「Dazzカメラ」より無料で使えるフィルターは少ないけど、編集に“THEフィルターかけました”みたいな、やりすぎ感が無くてちょうど良い! SNSに投稿する画像の全体トーンも整うよ。
それも入れてる! 遊園地に行く時って荷物はなるべく少なくして行きたいし、スマホ1台で完結するってのはけっこう大事かも。
そう考えると、「だざいふ遊園地」はフィルターがいらないくらいどこ見てもかわいかったなぁ。園内全体がセットみたいだった。
こんなに広いっていうのも知らなかった〜。
あっという間の5時間だったね。太宰府にこんな場所があったなんて。みんなにも知ってほしいような、知ってほしくないような……?
知られざる福岡の新フォトジェニックスポットを開拓しちゃったかもね。最後にもう1回、ビックリハウスに乗って帰る?
えー!?
えー!?
※撮影は、他のお客様の迷惑にならないようお願いします。