「チロルチョコ」の包み紙に西鉄バスや西鉄電車がデザインされた「西鉄×DECOチョコ」。毎年バレンタインデーの時期に発売され、メディアやSNSで話題となっている。もちろん今年も、大丸福岡天神店で期間限定にて販売が決定!
●お菓子なチョコ展
●会期:2023年1月25日(水)~2月14日(火)
●場所:大丸福岡天神店本館8階 催場
今回は特に人気の「学校特集」より、高校シリーズの売れ筋ランキングを発表!さらに、「西鉄×DECOチョコ」の企画秘話や商品への想いを担当者に聞いた。さて、あなたの高校は何位に?
大丸福岡天神店とのタイアップで2017年から始まった「西鉄×DECOチョコ」。発売当初から地元のメディアやSNSで話題となり、年々その人気はヒートアップ。現在はバス・電車合わせて300種類以上がラインナップされ、発売初日に売り切れるチョコが続出しているという。
●西鉄電車駅名デザイン(1個/88円・税込)
・駅名デザイン/全61種
・車両デザイン/全12種
・セット/1種(5個入り)
●西鉄バス バス停名デザイン(1個/88円・税込)
・バス停名デザイン(全129種、バス停65種・学校60種・神社4種)
・車両デザインセット/4種
・ババ・バスオセット/2種
2021年に登場した地元の大学名を施した「学校特集」シリーズが新登場。なかでも、地元愛が強い福岡では高校名シリーズが大きな話題を呼んだ。
チョコを贈る相手の出身校を選んだり、同僚の卒業校を探して「友チョコ」にしたりするほか、合格祈願の縁起物としても人気を集めているとか。
一番人気の高校はいったいどこ?!エヌカケル編集部の会議では、さまざまな憶測が飛び交った。
「やっぱり地元なら“高校御三家”が強そう」
「修猷(修猷館高校)、がおか(筑紫丘高校)、福高(福岡高校)ね」
「古くからあるってことは、卒業生も多い。つまり、買う人も多そう!」
「いやいや、卒業生の数だと大濠高校や東福岡じゃない?」
「男子校ってのもポイントだよね」
「福岡工業高校も売れそう!」
「合格祈願に買う人もいるって聞くけど、受験生がもらったらけっこうプレッシャーかも?」
「『頑張るぞ!』ってお守り替わりにするんじゃない?」
「1個88円。中学生でも買えるから、『友チョコ』で互いに贈り合えばモチベーション上がりそう」
さまざまな憶測が飛び交う編集部。さて、販売数ランキングの結果は……?!
2022年の販売実績をもとに、気になる高校シリーズの売れ筋を10位から順に紹介。出身校や知ってる高校がランクインしてるかも⁉ (※仕入れ数は高校によって異なります)
どちらも女子中・女子高の名門。友チョコに人気なのかも?!
最寄りは西鉄天神大牟田線「朝倉街道駅」。西鉄沿線の高校がランクイン!
卒業生はもちろん、小・中学校も含めた合格祈願としても売れそうな屈指の名門校。
福岡市中央区唯一の公立高校がランクイン!
女子高の名門がランクイン、ということは自分用に購入したってこと?!親子そろって買う人も多そう。
高校御三家&県屈指の男子校が同率でランクイン!
中高一貫の地元の名門といえば「西南」。学校名シリーズでは「西南学院大学前」も販売あり!
こちらも地元の名門校!卒業生や受験生に人気とみた!
高校御三家の一校がここでランクイン。と言うことは、1位は……?!
販売数トップは予想通りの「高校御三家」から修猷館高校。やっぱり強かった!
高校シリーズを含めた「学校特集」で盛り上がったところで、忘れてはならないのがその他のDECOチョコ。西鉄電車や駅名、その他のバス停名などをあしらったアイテムの中から、人気シリーズや注目のアイテムをピックアップ!
「福岡」と「天神」の地名が入ったチョコは、おみやげにも良さそう。きっと毎年上位なのでしょう★
観光地としても人気のスポット。行先の「学問」と「至誠」は、学問の神さまをお祀りする太宰府天満宮ならでは。開運アイテムに◎
駅名は漢字一文字で「紫」。ということで、なんと包装紙も紫色に!
年配の方に贈りたくなる昔の西鉄電車も登場。「懐かしい」と手に取る人も多そう!
西鉄バスの公式キャラクター「ババ・バスオ」をあしらったDECOチョコが5個セットで登場。か、かわいい!
ユーモアと地元愛あふれるDECOチョコは、いったい誰が企画しているのか?!企画やプロモーション専属の担当者がいるわけではない。自動車事業本部と鉄道事業本部の社員たちが、共同で企画や販促を進めているのだ。
西日本鉄道株式会社
自動車事業本部 営業企画部 営業企画担当
中国出身で大学院生の時に福岡へ。入社は2016年。都市開発事業本部で販促や営業、リーシングに従事。2019年からインバウンド対応のための海外営業やデジタル乗車券、新規事業などを担当する。
西日本鉄道株式会社
鉄道事業本部 営業部 営業課
2022年入社、7月に鉄道事業本部へ配属。8月から9月半ばまでの1カ月半、西鉄ステーションサービスで駅務員として研修と勤務を経験。その後、DECOチョコや乗車券の企画に携わる。
西日本鉄道株式会社
鉄道事業本部 営業部 営業課
2021年入社。新駅(桜並木駅)の駅名公募や企画乗車券の造成、駅設置の自販機や広告媒体の設置検討や収支管理などを経験。昨年から引き続き今年のDECOチョコの企画も中心となって進めてきた。
2017年から販売をスタートした「西鉄×DECOチョコ」。このプロジェクトは、自動車事業本部と鉄道事業本部、それぞれの担当者が二人三脚で企画を進めている。どんなベテラン社員かと思えば、担当者はなんと、入社1年目から数年目の若手社員だった。
自動車事業本部では王さんが3年連続担当。一方、鉄道事業本部では毎年入社1年目の社員が企画から販促までを担当することになっている。
入社1年目でまだ経験が浅いこともあり、昨年も経験のある後藤さんについていくだけで精一杯で……いろいろ学ばせてもらっています。バレンタインが終わるまでは忙しくなりそうですが、せっかく携わることができるので一所懸命に頑張りたいと思っています。
私は入社1年目から引き続き、DECOチョコの企画から携わっています。自分が考え抜いて企画した商品が形になり、地元で販売される。それってすごいことですよね。
後藤さんは昨年、大丸博多店の売り場に足を運んだ際、チョコを手にする1組の親子を見かけたそうだ。電車の「顔」がデザインされた2000形のDECOチョコを手にして「昔、この車両に乗って学校に通ってたのよ」と話すお母さん。
対して、10代後半ごろの娘さんは「そうなんだ。私はこっちだよ」と3000形のDECOチョコを手にしたそうだ。
電車を通して親子の会話が生まれた瞬間を目の当たりにして、うれしくなりました。こうしたシーンに出会えるのも、西鉄電車が長年地元を走ってきたから。今も昔も変わらずに、人々の生活に密着しているんだなとしみじみ感じました。
西鉄の新入社員の“登竜門”とも言えるDECOチョコの企画。その仕事の魅力を、後藤さんと王さんが教えてくれた。
単品では販売していないセット売り限定の商品を作ってレア感を出したり、昔懐かしの車両を登場させたり。枠にとらわれず、いろんな視点で自由に考えることができるのは、新入社員ならではだと思います。
企画を担当して3年目になる王さんは、そんな後藤さんに大いに刺激を受けたと話す。
後藤さんの発想は、目からうろこでした。「『かわいい』や『おしゃれ』じゃない商品って、いったい誰が買うんだろう」。実は最初はそう思っていましたが、結果は……大反響です。
ユーザーの視点を忘れない発想力の大切さを実感し、バレンタインデーにはいろんな人のいろんな楽しみ方があるんだとわかりました。
自動車事業本部の王さんは、西鉄バスに関わる商品の企画を担当する。福岡県内の高校名をデザインした“架空のバス停名”シリーズは、発売した2020年以来大ヒット商品となった。
「記念品として同窓会で配りたい」と大量注文を受けることもあり、予想以上の反響に驚きました。この企画がきっかけで、まだまだいろんな企画ができそうだなと今後の可能性が広がった気がします。
(全ラインナップはこちら!)
修猷館前/新宮高校前/西南中高前/福大若葉高校前/福大大濠中高前/筑紫女学園前/福高前/筑紫丘高校前/筑紫高校前/東福岡高校前/九州高校前/福翔高校/玄界高校前/柳川高校前/福岡女学院/大牟田高校前/香椎高校前/香住丘高校前/福岡中央高校/博多女子高校/中村高校/附設高校前/雙葉学園入口/講倫館高校前/早良高校前/三陽高校前/水産高校前/博多工業高校/柏陵高校前/福岡西陵高校前/魁誠高校前/沖学園高校前/福岡第一高校前/福岡工業高校前/三池高校前/嘉穂高校/武蔵台高校前/太宰府高校入口/筑紫中央高校前/宇美商業高校前/博多青松高校前/須恵高校前/光陵高校前/福大前/九大前/福岡教育大学前/福岡女子大前/九工大飯塚キャンパス/西南学院大学前/九州産業大学南口/近畿大学前/中村大学前/福岡歯科大学前/日赤看護大学/日本経済大学前/福岡女学院看護大学前/香蘭短大/城南高校前/春日高校前
DECOチョコの企画は、社内の他部署はもちろんのこと、メーカーやタイアップ先の大丸福岡天神店とも綿密に協議しながら進行する。
鉄道事業本部で新入社員がこの企画を担当することで、仕事の基礎的なスキルがつき、経験を磨くことができるのだと、王さんと後藤さんは教えてくれた。
この企画を担当すると、バスについての初歩的な知識が身に付きます。バスの種類やバス停名、路線などが覚えられるので、1年目にはぴったりですね。また、毎年経験するたびに、お客さまの視点を考えるきっかけになります。鉄道事業本部とのやりとりで学ぶことも多いですね。
何より良かったのは、お客さまの声が現場で聞けたことです。自分なりに楽しみながらプロジェクトを進めることができたので、それが今につながっていると感じます。
私はすべてが初めての経験です。少しずつ進んでいることを感じながら、これからどうなるのか、楽しみながら完成を見届けたいと思います。
DECOチョコを通じて生まれる、社内外の人と人とのつながり。その根本にあるのは「福岡愛」や「西鉄愛」に他ならない。
売れ筋のDECOチョコやセット物を狙うなら、絶対に早めがおすすめ。販売初日の1月25日(水)、大丸福岡天神店へ急げ!