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駅で勤務しながら
副業でパーソナルトレーナー!?
西鉄で実現できる多様な働き方

駅で勤務しながら 副業でパーソナルトレーナー!? 西鉄で実現できる多様な働き方

西鉄では、本業とは別の顔をもつ社員たちが活躍の場を広げている。グループの中長期ビジョンを描いた「にしてつグループまち夢ビジョン2035」の実現に向けて、社員の自律的成長を促進・支援し、人財力強化をはかっているにしてつグループ。実際、どんな働き方を実現できるのか? 副業から得られるプラスの変化とは何か? ある社員のリアルな日常を取材した。

目次

2つの姿を持つ西鉄社員。別の顔は……

今回取材するのは、2008年に西鉄に入社した江崎駿さん。現在は西鉄ステーションサービスに出向中。普段は西鉄二日市駅に出勤し、駅務員の労務管理や施設管理、異常時対応などの現場運営責任者(助役)として働いている。

その江崎さんが2023年5月からはじめた副業は……

なんと、パーソナルジムのトレーナー!

約10年前から筋トレをはじめ、本格的なボディメイクの道を志した江崎さん。鍛えられた体の美しさを競う「フィジーク」の大会では、2023年に福岡大会で優勝した実力の持ち主だ。

MUSCLE GATE 福岡大会 メンズフィジーク176㎝以下級 優勝
BEST BODY JAPAN2022日本大会 マッスルモデル、TOP10

江崎さんは現在、「ネッスルワークアウト」というパーソナルトレーニングジムでトレーナーとして働いている。ここは昨年度まで西鉄エンジニアリングに所属していた大鶴慎一さんが立ち上げたジムだ。また、西鉄ウェルネスとフランチャイズで契約をしている「エニタイムフィットネス」とも業務委託契約を結び、パーソナルトレーナーとして活動中だ。

均整の取れた美しい筋肉!

副業をはじめたきっかけ

本業と副業で充実した日々を送っている江崎さん。副業をはじめたきっかけと現在の働き方について、詳しく聞いた。

まずはトレーニングをはじめたきっかけは?

江崎さん
江崎さん

最初にトレーニングを始めたきっかけは、業務内容が変わって一気に太ってしまったことでした。「このままではまずい」とダイエット目的でトレーニングをはじめ、少しずつ体を鍛えていました。

そんな時、「ネッスルワークアウト」の大鶴さんが出場していたボディメイクの大会の応援に行き、初めて本格的なステージを目にしました。「もしかしたら、自分にもできるかも」と思ってしまって(笑)、大会出場を目指してトレーニングに励むようになりました。

趣味を副業にしようと考えた理由は?

江崎さん
江崎さん

趣味として続けていくのも良かったのですが、フィットネスの楽しさをたくさんの方に知ってほしいということと、これまでの経験を人に伝えることにより、人生が更に豊かになればと考えました。

副業先はどのように見つけたのですか?

江崎さん
江崎さん

大鶴さんと大会に出場に向けて一緒にトレーニングをしていたのですが、大鶴さんがジムを開くということで、立ち上げの準備やお手伝いをさせていただき、ネッスルワークアウトでパーソナルトレーナーをすることになりました。エニタイムフィットネスの方は、グループ会社の西鉄ウェルネスでもフランチャイズをしているので、その担当部署の仲良くさせていただいている方を通して自分で営業をかけました(笑)

本業+副業のリアルな働き方

駅での勤務だけでも大変そうなものだが、実際にどんなスケジュールで働いているのだろうか。江崎さんの1週間の動きを教えてもらった。

【月曜日が勤務の場合】
月:駅勤務(泊り9:00~24:30)
火:駅勤務(明け4:30~9:20)
  自主トレーニング(11:00〜14:00)
  パーソナルトレーナー(16:00~17:00) ※予約が入れば
水:休日
  自主トレーニング(12:00〜15:00)
木:駅勤務(泊り9:00~24:30)
金:駅勤務(明け4:30~9:20)
  自主トレーニング(11:00〜14:00)
土:休日
  自主トレーニング(12:00〜15:00)
  パーソナルトレーナー(16:00~17:00) ※予約が入れば
日:駅勤務(9:00~24:30)

江崎さん
江崎さん

泊まり明けで退勤時間が早い日や休日に副業であるパーソナルトレーナーとして活動しています。

なかなかのハードスケジュールですが、正直大変じゃないですか?

江崎さん
江崎さん

大変だと思ったことはないですよ。あくまで本業に集中しつつ、空き時間を活用して自主トレや副業のパーソナルトレーナーをしている状態です。リスクなく、自分ができる範囲で好きな仕事ができるので楽しいし、すごく充実しています。ただ、ゆっくりする時間はたしかに少なくなりますね。

副業を始めた時の周囲の反応はいかがでしたか?

江崎さん
江崎さん

同僚・上司には前向きに協力していただき、応援してもらっていると感じています。休む時間が少なくなったので、家族や友人は体調を心配してくれますが、私自身はすごく元気に過ごしています。

副業での経験が本業にもプラスに

駅での勤務とパーソナルトレーナー。一見まったくジャンルが違う職業だが、通じる部分はあるのだろうか?

パーソナルトレーナーの仕事で求められることは?

江崎さん
江崎さん

お客さまの体を預かる仕事なので、ケガをさせないように特に注意しています。お客さまのケガや病歴、その日の体調など、ヒアリングがとても重要です。体の状態は人によってさまざまですし、コンディションによって調整するので、トレーニングに絶対的な正解はありません。自分を選んでくださるお客さまがいて、その期待に全力で応えるために日々研究を続け、最適解を模索しています。

本業の仕事に生かせたことはありますか?

江崎さん
江崎さん

駅での仕事とジムでの仕事、全然違うと思うでしょ? それが、「人に向き合って仕事をする」という点では共通しているんですよ。本業では労務管理がメインなので、相手に向き合いながら課題や問題を解決することが求められます。

江崎さん
江崎さん

パーソナルトレーニングもまさにそう。お客さまの目的や考え方のクセ、達成したいこと、限界のラインなど、コミュニケーションを取りながら少しずつ理解していきます。駅の仕事も、パーソナルトレーナーも、自分の考えや理想を押しつけるのではなく、相手の思考に入り込んで、同じ視点で物事を進めていくのが大切ですよね。

その他、副業を始めてからポジティブな変化は?

江崎さん
江崎さん

自分の中で「本業」「プライベート」「趣味」「副業」など、さまざまなコミュニティを持つことによって、メンタルが安定すると感じています。どれかが上手くいかない場合でも、他のコミュニティでカバーできるからです。

メンタルが安定することによってうまく切り替えができて、本業にも100%の力で集中して取り組めるようになりました。

また、副業をはじめると、人脈が増えるのも大きな変化です。私の場合は、お客さまからのご紹介で新しいお客さまと出会えたり、別のトレーナーさんのもとへ勉強に行ったり、今までになかった出会いがたくさんありました。

今後、本業と副業はどんなバランスで続ける予定ですか?

江崎さん
江崎さん

駅での勤務が継続する間は、今のようなスケジュールで本業と副業を両立していきたいと思います。本社勤務になった場合は、副業のペースを調整してバランスを取れたらな、と。個人的にはフィジークで日本一を目指してしっかりとトレーニングも継続したいと思います。トレーニングに終わりはありませんからね!

江崎さんのほかにも、少しずつではあるが副業で仕事や人生を充実させている西鉄社員が生まれはじめている。

例えば、経営企画部の野崎勇真さんは、コロナ禍に中小企業診断士の資格を取得。その資格を生かし、現在は土日を活用して事業計画書の制作補助業務を受託している。

「市場分析や経営計画、決算書など数字にも関わる部分をみていくので、経営企画部での仕事にも直結しています。副業として業務をはじめてからは1年弱ですが、中小企業診断士の方や私と同じように副業をする他社の方との出会いがあり、大いに刺激を受けています」と野崎さん。

さまざまな働き方が実現している西鉄。こうしたケースがこれからの働き方を考える良いきっかけになりそうだ。

  • 江崎 駿さん
    江崎 駿さん

    株式会社西鉄ステーションサービス
    ステーション事業部 二日市管理駅 助役
    高校卒業後、2008年に西日本鉄道株式会社に入社。車掌、電車の運転士を経験後、本社にて鉄道の営業関係の仕事に従事。その後西鉄ステーションサービスに出向し、助役として西鉄二日市駅で勤務。2023年5月から、副業としてパーソナルトレーナーの仕事をスタートした。

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