2024年11月にオープンした「天神うまか横丁」は、西鉄福岡(天神)駅から徒歩2分の場所にある飲食ゾーン。7店の飲食テナントが営業する西鉄今泉ビル2階にオープンした。
座席はフードコート形式で約200席。営業時間は11時から23時30分(ラストオーダー23時)までの通し営業で、ランチや昼・夜飲みとさまざまな使い方ができるのが魅力だ。
各店の魅力やリーシングのポイントについて、物件のリーシング・管理・運営を担当する西鉄の若手社員3名に教えてもらった。
西日本鉄道株式会社
都市開発事業本部ビル・SC事業部 SC統括担当
西日本鉄道株式会社
都市開発事業本部 企画開発部 技術担当
西日本鉄道株式会社
都市開発事業本部 ビル・SC事業部 ビル運営担当
入口は西鉄天神大牟田線高架横。階段を上がると昭和レトロな空間が広がっている。
店舗カウンターのまわりに座席が用意されていて、席はどこでもOK。グループで来店したら、それぞれが違うお店でオーダーしてもいいし、みんなで異なる店舗のメニューを組み合わせながら一度に楽しむこともできる。
天神うまか横丁誕生に合わせてリニューアルしたので、通路やお手洗いがきれいなのもうれしいポイントだ。
コロナ禍を経て、2024年11月に開業を迎えた「天神うまか横丁」。西鉄今泉ビルの1階では複数の飲食テナントが営業を続けながら、2階のリニューアルオープンに向けて準備を進めてきた。リーシング、建築、運営管理それぞれの視点から、開業に至るまでの話を聞きながら食事してきた!
益正の「元祖オムライスカレー」(690円)がまた味わえるようになったのは、天神のビジネスパーソンにとってうれしいニュースですよね。私たちのオフィスからも近かったので、周りの同僚も復活を喜んでいます。聞けば、「元祖オムライスカレー」は30年以上前から提供されているのだとか。
オムライスの中はドライカレーになってるんですね。辛すぎず、やさしい味なので仕事の合間にもぴったり。何より、このボリュームでこの価格というのが驚きです。
ランチはカレーだけではなく定食メニューもあって惹かれますね。
「びっくり辛味噌焼肉鉄板定食」(990円)はガッツリ系好きには特におすすめですよ。
「博多ゴマサバ」(990円、数量限定)や「名物 肉豆腐」(690円)、「カリカリベーコン
アラビアータペンネ」(790円)など、単品メニューがこれほどたくさんあるのは嬉しいですよね。
メニューはなんと50種類以上。居酒屋として気軽に楽しめるので、ランチだけでなく昼飲みでもぜひ!
九州の厳選米で作られたお米のバンズで話題のお店。福岡では博多駅前店と平尾店がすでにあり、天神エリアは初出店です。
バーガーは17種類。けっこうたくさんありますね。
店舗によってメニューが少しずつ違うのもポイントです。「天神うまか横丁店」では「鮭明太だし巻き」(単品590円、セット880円~)がここだけのメニュー。観光客の方にもおすすめです。
時間がない時にぱっとテイクアウトっていう使い方もよさそうですね。野菜がたくさん使われていてヘルシーだし、その一方でお肉を使ったがっつり系のメニューもあって、年齢を問わず多くの方に合いそうです。
こうして食事をしていると、完成までの道のりを思い出しますね。商業施設の開業準備からオープン後までは、都市開発事業本部の中でも事業部ごとに担当する業務が異なっています。
私は「ビル・SC事業部 SC統括担当」で、入居するテナントのリーシングを主に担当します。「企画開発部 技術担当」の伊賀屋さんはデザインや施工の調整を担当。ビルのオープン後に管理運営を担当するのが鶴さんのいる「ビル・SC事業部 ビル運営担当」です。
今回1階のテナントと3階~6階のオフィスビルは営業を続けながら、2階をゼロからつくっていくということで、さまざまな部門や担当が集まって開業準備が進められました。
大変だったことはありますか?
コロナ禍の影響もありましたが、入居テナントが決まるまでは苦労した時期がありました。最初に1店舗入店が決まり、そこからはご紹介で次々とお店が決まって。私が個人的に好きだった「大明担担麺」さんや「バソキ屋」さんにもお声がけしました。
福岡のソウルフードとして愛されている「バソキ屋」。昔から大好きなお店で、「天神うまか横丁」にもぜひ入居していただきたいと思って出店のご相談に伺いました。
自家製太麺のモチモチ、朝摘みもやしのシャキシャキ、カリっと焼き上げられた表面のパリパリがくせになるんですよね。
バソキ屋おなじみの山盛りメニュー「10倍(チョモランマ爆発)」(6,400円)のほか、テイクアウトでは「焼そばパン」(400円)も提供するんですよね。オープン予定日は3月1日。待ち遠しいですね。
福岡や九州の魚介類を中心に、天ぷら定食、丼物、単品料理を提供しています。えび、イカ、豚、野菜4品が入った「えび蔵天丼」(1,280円)なら、さくっとランチしたい時にもおすすめです。
穴子入りの「上海鮮穴子天丼」(2,180円)も気になりますね。
単品の「対馬活穴子朝びき 一本揚げ」(1,200円)もおいしそう特大サイズだ!
これはお酒も進むでしょうね。
「昭和レトロ」にたどり着くまでは、さまざまな議論が重ねられましたよね。地域密着型のテナントが多く、気軽に訪れてほしいという思いから「昭和レトロ」というコンセプトに。壁のポスターやレコード、看板、いす、テーブルの手配にはかなり苦労しました。レトロな雰囲気を出すために中古品を手配したので 、とにかく数をそろえるのが大変でした。
壁のトタン部分は、工事業者の倉庫からはがして持ってきたと聞いています。本当は壁全面に貼りたかったのですが、安全面に配慮して一部のみとしました。
集客できる魅力的な空間になるよう、さまざまなリクエストを出すのが私たち営業なら、それらをうまく形にしてくださるのが伊賀屋さんたち技術担当です。なので、「天神うまか横丁」には西鉄の都市開発事業本部のさまざまな技術やノウハウが生かされていると言えます。
1階に入居する「和酒肴屋 蔵洲」の新店舗で、麺料理と握り寿司という業態でオープンしました。ランチは麺や海鮮丼の単品のほか、お得なセットメニューも登場します。つるつるでのどごし抜群の麺をぜひ味わってほしいですね。
夜は「クラゲポン酢」(500円)や「ガリトマト」(500円)などのおつまみのほか、「ネギトロ山かけ」(800円)など魚介を使ったメニューも提供しています。
鮮魚のお寿司のほか、和牛のにぎり寿司まで!
お酒を飲むなら締めまでぜひ。「満福れーめん」は小サイズもあるのでお腹いっぱいでもするりと入るはずです。
担々麺をはじめ、多様な麺料理や単品が手軽に味わえる「大明担担麺」。福岡の方にはなじみのある店舗だと思いますが、実は天神エリアへの出店は初めて。私自身、辛いものが大好きでここの「牛肉麺」の大ファンなんです。この刺激的な辛さ、やめられません。
香辛料の香りに食欲をそそられます。それにしても、お肉のボリュームもすごいですね。食べると柔らかくてほろほろだ。
「四川麻婆」もまたおいしいんですよ。麺と合わせて単品で味わってもいいし、トッピングには「ミニ麻婆」(+390円)も。「麻婆豆腐丼」(580円)もあります。
辛くないメニューもあるからいろんな方が楽しめますね。
1971(昭和46)年創業、長浜屋台街で生まれた人気店です。とろみのある濃厚な豚骨スープに、歯ごたえの良い細麺が相性抜群。ランチにも飲んだ後の締めにも行く親しみのあるお店ですよね。
福岡生まれ、福岡育ちの私にとって「長浜ナンバーワン」はまさにソウルフード。食べながら「そうそう、この味!」って安心できる味です。
私、トッピングの「辛肉味噌」(+150円)を頼んで味変するのも好きです。
それにしても、「満足セット」(1,350円)は満足度が高いセットですね。できたてのラーメンに餃子4個、半炒飯。最高の組み合わせだ。
なんだかお酒を飲みたくなりますね(笑)。
施工面で特に大変だったのは?
各設備の配置ですね。天井がスケルトンなので配管やダクトをきれいに見せなければならず、上手く納めるための調整に試行錯誤しました。テナントさまごとに設計者が違うので各担当者と連携をしながら進めました。
ビルの開業後、テナントさまと主にコミュニケーションを取るのは私たちビル運営担当です。定期的にテナントさまと意見交換の場を設け、店舗売上やお客さま満足度の向上を目指しています。また、施設を実際に利用することで、お客さまの視点を常に意識し、運営に反映させることを大切にしています。お客さまのニーズに寄り添い、より良いサービスを提供するために、日々心がけています。
今年に入り、「うまか横丁の魅力をもっと多くの方々に知っていただきたい!」という想いから、ビル運営担当チームでチラシ配りをはじめました。最近では、そのチラシを持って来店される方々をよく見かけるようになり、とても嬉しく思います。インバウンドのお客さまもじわじわと増えてきている印象です。
西鉄福岡(天神)駅&西鉄バス「天神警固神社・三越前」から徒歩2分とアクセスしやすい西鉄今泉ビル「天神うまか横丁」。クローズタイムなしで営業しているので、ランチでも飲み会でも気軽に足を運んでください!
「天神うまか横丁」
福岡市中央区今泉1-12-23 西鉄今泉ビル2階
11:00~23:30(ラストオーダー23:00)
定休日なし、※年末年始は休業
約200席
西日本鉄道株式会社
都市開発事業本部ビル・SC事業部 SC統括担当
西日本鉄道株式会社
都市開発事業本部 企画開発部 技術担当
西日本鉄道株式会社
都市開発事業本部 ビル・SC事業部 ビル運営担当