© Nishi-Nippon Railroad Co., Ltd. All Right Reserved.
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今年の夏、4年ぶりに開催された第28回「西鉄バス・電車絵画コンクール」。バス・電車それぞれの部門から入賞作を選抜。作品が選ばれた子どもたちには、表彰式に参加したり、賞品がもらえたり、普段はできない特別な体験が待っている。
なかでも、バス部門の最優秀作は路線バスのデザインに採用され、なんと、そのバスが実際に福岡のまちを走ることに！最優秀賞の受賞から路線バス完成までを追った。
福岡県内の小学校や幼稚園、保育園などを対象に募集された「西鉄バス・電車絵画コンクール」。西鉄バス・電車の運転士さんやバス・電車にまつわるものを題材にすれば、描き方はそれぞれの自由！個性あふれる約600点の作品が集まった。
今回、最優秀作品は西鉄バスのデザインやノベルティグッズへと大変身した！
数多くの応募作品の中からバス部門のトップである「最優秀賞」に選ばれたのが、小学1年生の古河ひまりさんの作品。バス部門最優秀作品は今回、西鉄バスのラッピングバスとなる。
作品のタイトルは「世界のみんなが仲良くつながる虹のバス」。地球を中心に西鉄バスが走り、人々が笑顔になっている様子を描いてくれた。
「鮮やかな色づかいで目を引いた」「色の組み合わせのセンスが抜群！」と好評だったひまりさんの作品。最優秀賞に選ばれた絵は路線バスのラッピングに使用されるということで、さっそく打ち合わせに移っていった。
打ち合わせを担当するのは、西鉄の路線バスのラッピングなどを手掛けるデザイナー、株式会社ドゥ・ファクトリーの野田さん。普段は目立ちたがり屋でよく話すというひまりさん、この時はかなり緊張していたみたい！
野田さんがやさしく声を掛けながら打ち合わせがスタート。ひまりさんが絵に込めた想いを教えてくれた。
入賞おめでとうございます。最優秀賞だとわかったとき、どう思った？
えっと、すごくびっくりしました。「夢かな？」と思ったし、同じ名前の違う人かなって……（笑）
広い視点と明るい色彩、すごくきれいでした。どんな絵を描きたいと思っていたの？
描きたかったのは「地球」です。絵の具を使って中心にしっかり大きく描きました。縁取りはクレヨンです！
背景の色彩のバランスがすばらしいと思いました。どうやって描いたの？
スポンジに絵の具をつけて、画用紙にポンポンと色をつけていきました。
地球のまわりに西鉄バスが走っているアイデアは、どうやって浮かんだの？
なんとなく、かな？「世界の人が仲良くなるように」という思いも込めました。
まわりで笑っているのは西鉄バスの乗客とのこと。ひまりさんが描きたかった「地球」を中心としたアイデアは、西鉄が思い描く未来像そのものだった。
車体のデザインに落とし込むにあたり、ひまりさんの描いた絵をデータ化して野田さんが再構成。車体の前後と側面の形状に合ったデザインに仕上げてくれた。
打ち合わせ後は、実際に西鉄バスを見ながらデザインイメージを共有。身長110cm弱のひまりさんは、バスのタイヤとほぼ同じくらいの背の高さ！ ひまりさんはスケールの大きさに驚き、紙で見るよりリアルに想像できたみたい。
11月、絵画コンクールの受賞者たちの作品がソラリアプラザのイベントスペース・ゼファに登場。どの絵も個性的ですごくパワフル！
11月12日（日）には表彰式も実施された。
電車部門の「最優秀賞」を受賞した小学4年生の楡田(にれた)あまねさんも表彰式に出席。作品は限定ノベルティグッズのクリアファイルのデザインに採用された。
バスのデザイン決定後は、さっそくラッピングに向けてデータを作成。車両実測作業やデザインフレーム作成を経て、デザイン審査、データ入稿、施工へ移る。
そして、ついに……
バスが完成！！
車内にもひまりちゃんのイラストがたくさん掲出されています！
ひまりさんのイラストが採用された路線バスは、2023年12月3日（日）から約1年間、小笹・小笹団地線（行先番号56番、57番）として桧原営業所を拠点に福岡市内を走行中。ラッピングバスの運行状況については、西鉄バスナビアプリの「ついせき」メニューで「7807」で検索！まちで見かけたら、ぜひひまりさんの絵を思い出してほしい。
来年以降も実施予定なので、ぜひふるってご参加ください！
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