Nishitetsu Online Magazine

福岡オープントップバス
「福岡空港ビューんとツアー」
間近で大迫力の飛行機を見よう

福岡オープントップバス 「福岡空港ビューんとツアー」 間近で大迫力の飛行機を見よう

普段は入ることのできない福岡空港内のエリアをオープントップバスで走る「福岡空港ビューんとツアー」。「飛行機を間近で見られて迫力満点!」と人気のツアーを完全ガイド!

目次

「福岡オープントップバス」とは?

「福岡オープントップバス」は、福岡市内の観光名所をめぐるバスのこと。市内の中心部を走る「シーサイドももちコース」「博多街なかコース」「福岡きらめきコース」の3コースをメインに毎日運行。福岡の名所を約1時間でめぐることができる。

福岡オープントップバスの魅力は?

屋根のないオープントップバスの座席は高さ約3メートル。都市部のにぎわいや海辺の風を感じながら、普段とは異なる視点から福岡の街並みを眺められるのが、オープントップバスの醍醐味だ。

この開放感!

そんな福岡オープントップバスのツアーのなかでも特に人気のコースが、期間限定で各日3便運行する「福岡空港ビューんとツアー」だ。運行日は数カ月ごとに福岡オープントップバスのホームページで発表され、座席は完全予約制。

普段は入れない福岡空港の制限区域内へ入れるなんて!しかも、開放感いっぱいのオープントップバスで!駐機場の航空機や滑走路の迫力を、間近で感じることができるというわけだ。

まるで飛行機!?福岡オープントップバスの乗車手順

【60~30分前】集合・発券手続き

福岡空港国内線旅客ターミナル1階北側ロビーにある「特設乗車カウンタ―」に集合。受付を済ませた後、注意事項を確認して乗車に備える。※受付は30分前まで

パンフレットのほか、こんなネックストラップをもらえた!ちなみに、ストラップは季節によってデザインが変わるとのこと。

こたつに猫や白熊のイラストが描かれた冬バージョン、かわいい♡

エリア内に物を落とすと航空機の運航がストップしてしまうため、帽子やスマホには落下防止用のストラップを。ストラップはその場で貸してもらえる。

【出発20分前】手荷物検査・金属探知機検査

屋外の乗り場へ移動して、バスに乗る前に手荷物検査と金属探知機検査を受ける。

スタッフさんが金属探知機でチェック。手荷物は運転士さんが中身を確認する。まるで飛行機に乗るときみたい!

博多自動車営業所の運転士・落石さん。よろしくお願いします!

検査が終わったら、いよいよ乗車!

後部から乗り、階段を上がって座席に向かう。3メートルって思ったより高い!

「福岡空港ビューんとツアー」をもっと楽しむための極意

1 必聴!バスアナさんのガイド

福岡オープントップバスには、見どころをガイドするバスアナさんが1名必ず乗車する。ツアーの楽しみ方はもちろんのこと、航空機や航空会社、福岡についての情報をわかりやすく教えてもらえるので、ツアーをさらに深く満喫できるのだ。

2 アプリ「フライトレーダー24」を活用しよう

発着するたくさんの航空機がどこから来て、どこへ向かっているのか。それが一覧できるのがアプリ「フライトレーダー24」だ。無料版でもある程度の情報が閲覧できるので、航空機についての情報はこれでバッチリ。

バスアナさんも、このアプリを見ながらガイドしているそうなので、乗車中に尋ねてみるのもいいかも。

国際線の就航も多く、また滑走路も1本のため、海外便も多数通過するのは福岡空港ならでは。バスアナさんのガイドで発着地を聞いていると、韓国・仁川や台湾・台北との間を結ぶ便がけっこう多く、あらためてアジアとの近さを実感できる。

3 発着の方角を確認して心の準備を!

福岡空港は、その日のコンディションによって滑走路の使い方が変わる。この日は、到着便は山側(南側)から、出発便は海側(北側)へというルートだったが、バスアナさんによるとその逆もあるとのこと。飛行機は基本的に向かい風で離着陸するためこのようなルートを取っているのだそうだ。

そうなると、航空機の見え方もかなり変わるので、気になった人は乗車前にバスアナさんに聞くのがおすすめ。ただし、1日の途中で変更する場合もあるようなので、実際は乗ってみてからのお楽しみ。

「福岡空港ビューんとツアー」の見どころ&撮影ポイントは?

★マークの場所から出発したら、まずは青いルートを通って国際線ターミナルのほうへ向かう。高い位置から見る福岡空港は、いつもと違う見え方ですごく新鮮!

ゲートの中に入ったら、すぐ左手に駐機場が見える。飛行機の列を目の前にして、さっそく興奮!

座席から立ち上がれないので窓越しの撮影になるけど、それでも迫力は十分。このアングルで空港が見えるって、特別感がある!


MAP内の「見どころ」のポイントで数分停車するので、ここが第一の撮影ポイントとなる。

福岡空港は滑走路1本あたりの発着回数が国内随一の多さで、とにかく頻繁に航空機が行き来する。

全部を写真におさめたいと思って頑張ったけど、ツアー開始10分でわかったのは

現在の多忙な福岡空港で、すべての航空機を追うのは大変すぎる!

ということ(笑)。

カラフルな機体に出会える国際線ターミナル

最初の撮影ポイントを過ぎたら、バスは国際線ターミナルのほうへ。ゲートでセキュリティチェックを受け(撮影NG)、制限区域内に入る。

カラフルな機体が多い国際線。こんなに間近でいろんな飛行機が見れるなんて!

この距離なので、エンジン音やプロペラがすごい迫力で聞こえてくる。グランドハンドリングスタッフの動きも見えておもしろい!

このまま乗り込んでしまえそうなほど、近い。近いぞ。ド迫力!

大きな航空機が駐機場にいるとうれしくなったりして……!

ボーディングブリッジの高さ制限は3.8m。

ぶわっ!

頭上ギリギリで、内心かなりドキドキ。

ボーディングブリッジの裏側をこの角度で見るなんて、オープントップバスじゃないと実現できないよ!

発着ラッシュ! 国内線ターミナル

国際線を離れ、バスは再び国内線ターミナルへ。途中、先ほど通過した撮影ポイントに数分停車していくつかの航空機を見送った。

写真もバッチリ!

制限区域内に入ると、航空機までの距離がまた一段と近くなる。

福岡空港では展望デッキからも迫力ある光景が楽しめるけど、制限区域内からだと、さらにぐっと一歩近づいた感じだ。バスの座席は地上3メートルの高さだが、ここから見上げても飛行機ってやっぱり大迫力!

操縦席の機長・副機長らしき人影も見える距離!

トーイングトラクターもかっこいいなぁ。

JALの「鶴丸」もこの角度から。翼の下側も丸見えだ~。飛行機の翼ってこんなに大きかったのね!

プロペラ機にボーディング中。ここでも西鉄バスが活躍している。

ランプサービスの様子を間近で目撃!

仙台行き「IBEX」の使用機材は、70名乗りの双発ジェット機。独特のエンジン音が聴こえて臨場感たっぷりだ!

第2の撮影ポイント・消防庁舎前

ツアーの終盤に差し掛かったところで、国内線ターミナル南側の消防庁舎前に到着。ここには、水による消火が不可能・困難な危険物火災に対応する化学消防車などの特殊車両が常時待機している。

ここでしばらく停車して、撮影タイム。

このスポットで停車中は、シートベルトを外して立ち上がってもOK。こんな感じで180度見渡しながら写真が撮れる! 

さっき駐機中だった航空機が、これから離陸するみたい。

走行中の2機がこの距離。発着便数の多い福岡空港ならではの光景だ。

翼の先端(ウイングレット)の♡マークがかわいい「スカイマーク」が到着。赤いハート以外にダイヤやクローバーのマークの機体もあるんだとか。

到着前の1機と、離陸前の2機。うーん、なかなかの混雑具合!

北側もこんなふうに混むことがある。

北九州に本拠地を置く「スターフライヤー」の機体は、シックでやっぱりかっこいいな。

離陸を見送るのは、ちょっぴり切ない。よいフライトを!

息をつく間もなく60分のツアーが終了。国内線・国際線ともに絶え間なく航空機が発着するので、目で追うだけでも本当に忙しくて大変!飛行機好きにとってはこの上なく濃密な60分となること間違いなしだ。

窓からの景観だけではなく、風や音、においなどをリアルに体感できるのは、オープントップバスならではの魅力だ。

2025年には第二滑走路が完成予定なので、この頻度で航空機が離発着する様子を見られるのは今のうちだけ!

夏休み期間中は家族連れですぐに座席が埋まるそうなので、その時期を外したシーズンが予約の狙い目だ。



「福岡空港ビューんとツアー」は、航空会社などとコラボしており、2月・3月に「映画ドラえもんコラボ」も実施される。予約は「福岡オープントップバス」のホームページから。普段とは違う福岡空港の景色を、ぜひ体感してほしい。

▼「福岡オープントップバス」
https://fukuokaopentopbus.jp/