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西鉄のオープントップバスが
リニューアルして進化!
新コース「北九州」「太宰府」が登場

西鉄のオープントップバスが リニューアルして進化! 新コース「北九州」「太宰府」が登場

福岡のまちを走る西鉄の「オープントップバス」が進化した。北九州では2026年3月に「門司港コース」「若戸大橋コース」が誕生。福岡では観光名所である太宰府と天神を結ぶ「太宰府コース」の運行がスタートした。

新型車両も登場し、よりパワーアップしたオープントップバス。それぞれのコースではどんな体験ができるのか?各コースの見どころと車両の魅力をレポートする。

目次

新コースが登場&車両が進化!

2026年3月、北九州市内では「KITAKYUSHU OPEN TOP BUS(北九州オープントップバス)」が運行スタートした。「門司港コース」と「若戸大橋コース」の2コース(それぞれ約90分)で、北九州の主要観光スポットをぐるりと楽しめるようになった。

また、2012年に運行をスタートした「FUKUOKA OPEN TOP BUS(福岡オープントップバス)」にも新コースが誕生。海沿いを周る「シーサイドももちコース」と福岡の夜景を楽しむ「福岡きらめきコース」に加え、福岡・天神と太宰府間を結ぶ「太宰府コース」が登場。さらに、新型車両の導入で、より充実した体験ができるようになった。

北九州の2コース・太宰府コースともに、地域性のある車両デザインにも注目したい。

北九州オープントップバスの車両に注目

北九州エリアに新たに登場した「オープントップバス」で楽しめるのは、「門司港コース」「若戸大橋コース」の2コース。いずれも1日2回の運行で、発着場所は小倉駅新幹線口駐車場。出発の15分前ごろには車両が到着する。

鮮やかなイエローの車体に描かれているのは、北九州市の花「ひまわり」や、北九州市役所そばの紫川に架かる「中の橋」(太陽の橋)で見られるユニークなオブジェ「宇宙七曜星の精(通称:マカロニ星人)」など。北九州の魅力がたっぷり!

これが「マカロニ星人」!
「宇宙七曜星の精」。グラフィックデザイナー・福田繁雄氏による作品。通称「マカロニ星人」「ペンネ人形」などの愛称を持つ不思議なオブジェ7体が設置されている。春分の日と秋分の日の前後、歩道に映る頭部の影が市の花「ヒマワリ」の形になるよう設計されたトリックアート

早めに着いたら、停車中の車両をゆっくり眺めたり記念写真を撮ったりと、出発前の時間も存分に楽しんでほしい。

北九州【門司港コース】の見どころは?

門司港コースのルートマップ

海沿いのレトロなまち並みや国の重要文化財である「門司港駅」、本州と九州を結ぶ「関門橋」を真下から堪能できる「門司港コース」。小倉駅出発後は、海沿いを走る国道199号線を経由して門司港へ向かう。進行方向に向かって左側のシートを予約するのがおすすめだ。

全身で太陽と風を感じながら、いざ出発!

シートに座ると、目の高さは約3.3メートル。歩行者信号とほぼ同じ高さになる。信号機や歩道橋も頭のすぐ上!

小倉駅を出て5分ほど走ると、中心部を出て風が「潮風」に変化。

サッカーJリーグ・ギラヴァンツ北九州のホームスタジアム「ミクニワールドスタジアム北九州」が見える

北九州・戸畑に本社を構える「ゼンリンプリンテックス」本社や赤レンガプレイスなどを眺めながら、海沿いの景色を堪能する。

車道をまたぐベルトコンベアが近い!

関門製糖の工場付近では、甘く香ばしいにおいが漂っているのがわかる。こうして五感で刺激を受けられるのはオープントップバスならではの醍醐味だ。

宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘した地として有名な「巌流(がんりゅう)島」も見える ※正式には「船島(ふなしま)」

海峡ゆめタワーや関門海峡ミュージアムのそばを走り、JR門司港駅へ到着。普段は歩いて周遊することが多い門司港地区。たくさんの歩行者をこの高さから眺めるのは、ちょっぴり優越感あり!

バスから見た門司港レトロ地区
門司港駅の駅舎

桟橋通りを経由して、黒川紀章氏が設計したマンション「レトロハイマート」や門司電気通信レトロ館などを眺めながら関門海峡方面へ向かう。

この先に九州最北端に位置する和布刈(めかり)神社などがある

和布刈神社の鳥居をくぐり、山手を進むと前方から左手にかけ青々と輝く関門海峡が見えてきた!

関門橋が目の前に見える

近づくにつれ迫力を増していく関門橋。真下を通過する時は予想以上に迫力を感じる!

撮影スポットとして人気の和布刈神社の鳥居

めかり公園付近で折り返し、来た道を戻る。

帰りは右側のシートが海側に

復路は都市高速に乗り、小倉方面へ。高速道路ならではのスピード感があり、爽快な気分を味わえる。

高速道路のゲートは高さ制限4.1メートル。バスの高さが3.8メートルなのでギリギリ!

トンネルの中を通る時は、天井が近くてドキドキ……。

トンネルの入り口
トンネルの中は真っ暗でひんやり!

紫川出口で高速を降りた後は、紫川沿いの桜並木から小倉の中心部へ向かう。

しばらく走っていると、向かって右側に車体にも描かれている「マカロニ星人」を発見!

通りからはこんな感じに見える

北九州のシンボルでもある勝山公園や小倉城のそばを通りながら市街地の景観をラストに満喫して、発着場所に戻る。

小倉駅に帰着

心地よい潮風に、レトロな門司港エリア。そして、ダイナミックな関門海峡と関門橋!海辺の景観を楽しみたいなら、まずは「門司港コース」をおすすめしたい。

北九州【若戸大橋コース】の見どころは?

若戸大橋コースのルートマップ

「若戸大橋コース」は小倉から若松地区の景観を楽しめる。小倉駅から出発し、先に市街地を通って若戸大橋方面へ向かう。

魚町銀天街を経由して小倉井筒屋方面へ

松本清張記念館や小倉城、勝山公園の周辺をぐるりと一周。こちらのコースでも、バスの車両にも描かれているマカロニ星人が見える。

旦過駅付近では、モノレールの線路に沿って走行する。タイミングが良ければモノレールが走る様子を間近で眺められるかも!

右手上に見えるのがモノレールの線路
駅付近はいっそう迫力が増す

この後、都市高速に乗って若松方面へと走る。

向かって右手に見えるのは、北九州の発展を支えてきた工場群。バスアナさんが八幡製鉄所などの歴史を解説してくれる。

バスアナさんの案内に聞き入っていると、あっという間に若戸大橋に到着!

鮮やかな朱色が目印

若松区と戸畑区を結ぶ洞海湾に架設された吊り橋「若戸大橋」。橋の長さは627メートル。1962年の建設当時は東洋一の長さを誇った地元のシンボルだ。

オープントップバスに乗って吊り橋を渡るのはレアな体験!橋から見える景色はもちろん、下からのダイナミックな眺めも絶好のシャッターチャンスだ。

一般道に入り、バスは響灘ウインドエナジーリサーチパーク方面へ。日本海に面した「響灘(ひびきなだ)地区」には、大規模な発電設備が集まっている。

ここは⾵⼒と太陽光のハイブリッド型発電所。洋上・陸上合わせて26基の風車から膨大な量のエネルギーが生み出されている。

風車の近くは、風がかなり強い!
下から見ると、その大きさや重厚感にも圧倒される。

この後再び若戸大橋を経由して小倉方面へ戻る。

北九州の産業や工業の成り立ちをより深く知ることができる「若戸大橋コース」は、まさしく大人の社会科見学!空と海が広がる日中と、工場群の夜景が楽しめる夕方から夜、時間帯によって異なる楽しみ方ができそうだ。

福岡オープントップバスの車両に注目

福岡エリアのオープントップバスのリニューアルポイントの一つは発着場所の変更だ。従来の福岡市役所から、「天神高速バスターミナル 0番のりば」に変更され、バスターミナルを利用する人はもちろん、西鉄福岡(天神)駅から直結でアクセスしやすくなった。

バスターミナルの南側にある0番のりば。福岡三越の店舗に近い

新型車両では、現行車両より座席数を10席増設。

車両デザインは現行の赤・青というベースカラーを踏襲しつつ、「日本らしさ」「福岡らしさ」をイメージして、日本の象徴である桜の花や福岡の県花である梅の花、博多織の献上柄などがあしらわれている。

福岡・太宰府コースの見どころは?

乗車券を提示してバスに乗り、指定の座席へ。バスアナさんの案内後、出発するとすぐに西鉄天神大牟田線が見える。

西鉄電車が近くを走ることも!

最初のハイライトは、天神の目抜き通りである「渡辺通り」を南から北へ上るところ。オープントップバスの高さから見る天神は、いつもとはすっかり違う景色に見える。

見慣れたはずの景観が、視線の高さでこんなに別物になるとは!オープントップバスなら飽きずに乗っていられそうだ。

左手にあるのは西鉄福岡(天神)駅や福岡三越
ビル群の合間を抜けていく。右手にはワンビルやピクセルツリー、左手にはソラリアステージが見える

渡辺通りを抜けると、博多湾からの潮風を感じられる。ボートレース福岡を過ぎ、都市高速のゲートを通過。

手が届きそう!

左手には、博多ポートタワーやベイサイドプレイス博多、大型客船なども発着する博多港が現れる。

左手は博多湾
高架下では車の走行音が響き、臨場感たっぷり

しばらく走ると、左手には福岡空港(国内線・国際線)が見える。運が良ければ飛行機を間近で見られるかもしれないので、離発着する機体を見逃さないようチェックしたい。

空港を過ぎると大野城市に入り、水城跡を通って太宰府へ向かう。古くから栄えた太宰府ゆかりの景観や建物がルートに含まれているので、まちの歴史を知るには最適なルートだ。

大宰府政庁跡

終点の西鉄太宰府駅前のロータリーに到着。太宰府から天神に向かうルートはここが出発地点となっている。

「天神ビッグバン」で進化する天神から歴史ある太宰府まで。まちの魅力をあらためて知ることができる「太宰府コース」は、地元の人にもぜひ体験してほしい。観光で太宰府に向かう交通手段として使うのもよさそうだ。片道約60分。太宰府を見て回っても3、4時間で福岡市内に戻ってこれるので、出張の合間にも。

担当者に聞くおすすめポイント

新しく登場した「北九州オープントップバス」と、「福岡オープントップバス」に新設された「太宰府コース」。各コースを担当する西鉄バス北九州株式会社の三田太朗さんと、西日本鉄道株式会社自動車事業本部の空閑水輝さんに、見どころやイチ推し撮影ポイントを教えてもらった。

北九州オープントップバスの各コースに込めた想いをお聞かせください。

西鉄バス北九州株式会社の三田太朗さん
三田さん
三田さん

北九州市は福岡市に次ぐ都市で、歴史・文化・景観など数多くの観光資源を有しています。この街にオープントップバスという新たな視点を設け、さらなる魅力を発信できるよう本コースを新設しました。北九州の歴史と景観を楽しめるよう、国の重要文化財である「若戸大橋」と「門司港駅」に注目しました。これらと同時に、関門橋や洞海湾の工場群、海岸線など、北九州を象徴する景色を最大限に堪能できるようルートを設定しています。

おすすめの楽しみ方は?

三田さん
三田さん

北九州は過去に「日本新三大夜景都市」に全国一位で認定されています。昼と夜で表情を変える北九州の景観を楽しめるよう、コースだけでなく運行時間も検討を重ねました。同じコースでも、時間帯によっては景色が一転します。観光で訪れたみなさまには、再び北九州に訪れた際にもご乗車いただき、その時々の景観を楽しんでいただけるとうれしいですね。地元の皆さまには、非日常的な視点からの北九州をぜひ味わっていただければと思います。

おすすめの撮影ポイントは?

三田さん
三田さん

門司港コースは、下から眺める関門橋です。鉄骨むき出しのダイナミックな造りや大きさはまさに圧巻です!若戸コースでは、若戸大橋から見た北九州の街並みが最高です!春や秋は、桜と紅葉も楽しめます。

西日本鉄道株式会社自動車事業本部の空閑水輝さん

太宰府コース新設に込めた想いをお聞かせください。

空閑さん
空閑さん

初めてオープントップバスにご乗車される方はもちろん、過去にご乗車されたことがある方にも太宰府コースの景色やバスアナウンサーの案内をお楽しみいただき、オープントップバスを福岡観光のシンボルとして定着させる起爆剤になってほしいと願っています。福岡有数の観光地である太宰府はオープントップバスとの親和性が高いということ、また、道中では飛行機が間近に見え、太宰府の歴史が感じられるなど、福岡の魅力を一挙に楽しめることも決め手となりました。

特に力を入れたポイントは?

空閑さん
空閑さん

インバウンドもターゲットになるので、多言語の音声ガイドの内容は検討を重ね、福岡の魅力が伝わるような案内に仕上げています。大宰府政庁跡や観世音寺など太宰府の観光スポットの紹介はもちろん、屋台の説明や福岡市の地名の誕生秘話など、インバウンドの方が福岡観光する上でお得な情報を詰め込み、耳でもオープントップバス旅を楽しんでもらえるよう工夫しています。

おすすめの撮影ポイントを教えてください。

空閑さん
空閑さん

おすすめは福岡空港周辺ですね。タイミングが良ければ頭上を飛行機が通っていきますので、空港上空にくまなく視線を配ってみてください。

オープントップバスの予約・乗車方法は?

コースごとに特色があり、バスアナ(バスアナウンサー)さんの案内でさらにその魅力を感じられる福岡・北九州のオープントップバス。コース内容や予約方法はホームページから確認できる。チケットはWebでの予約・購入が便利で、電話予約や窓口での購入もできる。飛び込み参加も可能だが、座席の空き状況次第となるため事前予約がおすすめだ。

Web予約の場合は、乗車時に携帯またはWeb予約券を提示すればOK。好きなタイミングで購入でき、当日はのりばに到着後、チケットをスマホで提示するだけ。

乗車時に提示する

シートの予約は1カ月前から可能。詳しくはホームページからチェック!

■北九州オープントップバスホームページ
https://nishitetsu-ktq.jp/open-top-bus/

■福岡オープントップバスホームページ
https://fukuokaopentopbus.jp/

また、大分県を走る亀の井バスでも、2026年7月18日(土)からオープントップバス『KAMENOI OPEN TOP BUS~ゆのかぜ~』を運行開始。別府市内の湯けむりや別府湾の眺望が楽しめる「別府周遊コース」(約90分)が登場します。ぜひお楽しみに!

■『KAMENOI OPEN TOP BUS~ゆのかぜ~』について
https://kamenoibus.com/archive/3558.html

※本記事の内容は取材当時のものです。最新の情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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