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西鉄Grの2050年までをリアルに描く
社内プロジェクト「NIT」が始動!
未来の事業が若手社員から生まれる⁈

西鉄Grの2050年までをリアルに描く 社内プロジェクト「NIT」が始動! 未来の事業が若手社員から生まれる⁈

にしてつグループの長期ビジョン「にしてつまち夢ビジョン2035」の実現に向け発足した、有志の若手社員が集まり、西鉄の未来の事業について考える社内プロジェクト「NIT(ニット)」。2023年度から2024年度まで、約2年間にわたって実施されるこのプロジェクト、いったいどんな活動内容なのか?

目次

西鉄の社内プロジェクト「NIT」とは?

サステナブルな成長を目指して策定されたにしてつグループの長期ビジョン「にしてつまち夢ビジョン2035」。このビジョンを実現し、グループをさらに大きく成長させていくために、西鉄では、グループの未来を築く若手世代が未来について考える社内プロジェクト「Nishitetsu Innovation Team」、通称「NIT(ニット)」を2023年9月に発足させた。

「にしてつまち夢ビジョン2035」は、まず目標とする2035~2050年の未来像を描き、その未来像を実現するための道筋を、未来から現在へさかのぼって考えるバックキャストという手法で作成された。経営層だけではなく、グループ会社も含めた各部署の社員も参加して策定されたのがユニークなポイントだ。

ビジョンの策定を主導した経営企画部の担当者は「不確実な時代のなかで、にしてつグループが大きく成長していくためには、想定した未来像を浸透させ、かつアップデートしていく必要があります。そのためには、未来を担う若手世代が、自分たちのアイデアでチャレンジできる環境が大切。年齢や部署、役職に関係なく自由に意見を交わし、事業を生み出すために挑戦できる風土を作ることがNITの狙いです。」と語ってくれた。

メンバーは20名で、入社2年目から23年目までと幅広い社員が参加しており、鉄道・自動車・都市開発・ホテル・海外開発・・・等と所属部署も様々だ。自ら参加を希望したメンバーが各部署から集まり、さらに経営企画部の社員がサポート役として参加し、さまざまなプログラムに臨む。

最初の節目となる大きなマイルストーンは、2023年度中にチームごとにチャレンジしたい事業のアイデア(=テーマ)を決定することだ。チームごとにミーティングを重ね、市場調査や分析を経て、最終的なアイデアを絞り込む。つまり、うまくいけばこの「NIT」のグループから、西鉄の未来を切り開く事業が生まれるかもしれないのだ。

プログラム概要

西鉄の現在と未来を考察するグループワーク

9月末のキックオフミーティングを経て、第2回目の会合となった10月19日(木)のプログラム。どんな様子でプロジェクトが進んでいるのか探るため、エヌカケル編集部は取材へ向かった。

この日は、外部講師による 「未来洞察アプローチについて」というテーマの講演からスタート。企業の未来を考えるための基本的な考え方やアプローチについて、ワークを交えながら学んだ。

経営企画部の社員からは、「まち夢ビジョン2035」の策定に至るまでの経過について話してもらった。

「未来ってどうやってつくるの?」という視点から、経営企画部ではまず、2050年の社会の未来像を描き出し、バックキャストで2023年の実現したいビジョンを定めた。その上で、「各部署がチャレンジできる環境が重要」とあらためて語った。

また、こうして「まち夢」策定の背景を聞くことで「事業の背景や経緯、携わる人の想いを聞くことが大切だとあらためて実感した」という意見も。

■グループワーク①

その後、講話のなかで学んだ視点を活かしながら、にしてつグループのこれまでの足跡と現在、未来の事業について考える時間が設けられた。現在の西鉄の事業領域や企業としての強み、課題などを、ふせんに書き出していく。

NITのプロジェクトに対するそれぞれのスタンスや考えも、各グループでシェアできたようだった。

「通常の業務との兼ね合いがうまくいくかどうか」
「アイデアの枯渇が心配」
「事業への熱量が継続するのかどうか自信がない」

といった不安もいくつか出てきたが、こうした課題感も含めて全員でシェアすることがグループワークの醍醐味である。

「NIT発のこれからの新規事業には、部署間の連携が不可欠」
「現場とのずれをなくすために、具体性のある視点とプランが必要」
「海外の経験が多いメンバーの視点が参考になる」
「事業を構想していくには、インプット→共有のサイクルをつくることが大切!」

など、具体的かつポジティブなコメントも多数出てきた!

特に、「部署間の連携」という言葉は、幅広い事業を展開するにしてつグループならではのキーワード。グループごとで異なる視点もあり、リアルな意見が活発に交わされていたのが伝わってくる。

グループごとにさまざまな意見が交わされ、各チーム順調なスタートを切ったようだった。

今後の「NIT」の活動予定は?

各グループの目下の目標は、2023年度中に事業テーマを見つけること。以降はグループごとにミーティングを実施して、調査や研究を進め、進捗を毎月報告。2024年3月には、経営層へテーマを報告する予定だ。

また、グループワークとは別に、全体プログラムでは、外部講師を招いての講演会や、他社との交流会等、様々な知見をインプットする取り組みも進めていく。

他社との交流会の一環として、11月21日にはJR九州さまと共同のワークショップを開催。天神・博多のありたい未来について、フィールドワークを交えたディスカッションを行った。

ワークショップの様子

今後どんな活動を行い、どんなアイデアが生まれてくるのか? 続きは次回のレポートで!

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