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住みやすい福岡の価値を最大化!
西鉄バスのフリー乗車券付き
賃貸住宅が誕生

住みやすい福岡の価値を最大化! 西鉄バスのフリー乗車券付き 賃貸住宅が誕生

福岡をメインに不動産事業を展開する「西鉄不動産」で、2024年から新たなサービスが始まった。公共交通を担う西鉄のグループ力を生かした「モビリティサービス付き賃貸住宅」とは? 担当者に話を聞いた。

目次

福岡は住みやすい!バス路線が多くて便利

住みやすい街として全国で人気の福岡。県民の暮らしを支えているのは、何といっても充実した交通網だ。電車やバスなどの公共交通機関を駆使すれば、さまざまな場所へスムーズに移動できる。

なかでも「福岡のバス」として高い認知度を得ているのが西鉄バス。保有台数はグループ全体で約2,500台(※2024年6月時点)と全国でもトップクラスだ。都市部から郊外まで路線が網羅されていて、通勤や通学、おでかけなどあらゆるシーンで利用されている。

そんな西鉄が、住まいと移動をかけ合わせた新しいサービス「モビリティサービス付き賃貸住宅」をリリースした。いったいどのようなサービスなのか、企画に携わった西鉄不動産株式会社(以下、西鉄不動産)賃貸事業部の荒木義基さんと犬塚廣紀さんに話を聞いた。

西鉄のモビリティサービス付き賃貸住宅とは?

「モビリティサービス付き賃貸住宅」は、賃貸マンションの新規入居者に対して、バスクーポンを提供するサービスだ。具体的には「西鉄バス福岡市内24時間フリー乗車券」に引換可能なクーポンコードを毎月4枚、入居から1年間(計48枚)進呈する。2024年2月から申し込みを開始し、同年4月からクーポンを提供している。

対象となるのは、西鉄が展開する賃貸マンション「ラクレイス県庁口」(福岡市博多区千代4丁目)「ラクレイス平尾ステーション」(福岡市中央区平尾2丁目)に新規で契約をされた方。西鉄不動産の仲介で入居することが条件となる。

  • ラクレイス県庁口
  • ラクレイス平尾ステーション
犬塚さん
犬塚さん

「住まい」と「モビリティ(交通)」は親和性が高いと考えます。その両方を事業として手掛けている西鉄グループだからこそできる取り組みです。自宅からバスでの移動を促し、利便性の高さを実感していただくことでマンションの付加価値をさらに高められたと思います。

サービスが生まれたきっかけは「コロナ禍」

「モビリティサービス付き賃貸住宅」が生まれたのはどういった経緯なのでしょうか?

荒木さん
荒木さん

コロナ禍によるライフスタイルの変化が大きなきっかけとなりました。

従来、不動産の最も大きな価値は駅からの距離や周辺施設の充実など、物理的な位置関係でした。しかし、コロナ禍によってリモートワークやデリバリー、オンラインサービスなどが普及していくにつれて、不動産に対するお客さまのニーズが大きく変化していったのです。

「駅から離れてもいいから閑静な場所がいい」「車を持っていないのでカーシェアが近くにあるほうがいい」といった問い合わせが増えてきました。そうしたライフスタイルやニーズの変化に応えるために生まれたのがこのサービスです。

いつ頃から企画を?

荒木さん
荒木さん

2022年ごろから、社内の有志数名で「10年後に叶えたい夢」について協議し始めました。「10年後に叶えたい夢」というのは、10年後までに実現させたい理想のサービスとも言い換えられます。「モビリティサービス付き賃貸住宅」はそのなかのひとつでした。

荒木さん
荒木さん

「10年後に叶えたい夢」の協議をしているなかで、西鉄本社が、モビリティと他業種を組み合わせたサービスを検討していることを知りました。不動産と交通は親和性が高く、切っても切れない関係です。私たちが叶えたい夢と取り組みのビジョンが重なったことから西鉄と協業することになり、2023年から「モビリティサービス付き賃貸住宅」の計画をスタートしました。

「西鉄バス福岡市内1日フリー乗車券」には、6時間と24時間の2種類があります。今回のサービスではなぜ24時間に?

犬塚さん
犬塚さん

「モビリティサービス付き賃貸住宅」は、「バスに乗っていろんな場所におでかけすることで、福岡の魅力をより知ってほしい」という願いから生まれたサービスです。ですので、おでかけを十分に楽しめる時間設定がベストなのではないかと考えました。

特定のスポットやあらかじめ時間が決まっている用事であれば、6時間でも十分だと思います。ただ、複数のスポットを巡る場合や、「ここ寄ってみたいな」という偶然の出会いを楽しむためには、少し時間が足りないのではないかと考えました。

荒木さん
荒木さん

24時間であれば「帰りに乗車券が使えるだろうか」という不安がなくおでかけを楽しめて、バスを乗り継いで複数のスポットを巡ることができます。「西鉄バスを使えばこんな場所にも行けるんだ!」という気付きにつながり、1年間のサービスが終了した後も、「西鉄バスに乗って出かけよう!」と思うきっかけづくりになればうれしいですね。

サービスの広がりで期待することは?

荒木さん
荒木さん

1番はお客さまにご満足いただくことです。「モビリティサービス付き賃貸住宅」の認知が普及すれば、西鉄不動産の存在や強みが認知されていくことにもつながると考えています。「西鉄不動産だから入居した」「西鉄不動産だから管理を任せようと思った」というお客さまやオーナーさまが増えることが理想です。

これから生まれる新サービスは?

これからの展開は?

荒木さん
荒木さん

お客さまのお声もお聞きしながら、住まい×交通だけでなく、【住まい×○○】というふうに他業種を組み合わせたサービスも検討中です。例えば【住まい×お買い物】や【住まい×運動】【住まい×レジャー】など、住まいと親和性のあるサービスはたくさんあります。

こうしたサービスを提供する西鉄グループ各社と今後協議を重ね、西鉄グループだからこそ提供できるサービスとして、さらにお客さまに満足していただければと思っています。

対象物件は今後増えますか?

犬塚さん
犬塚さん

まずは、福岡市内に10棟あるラクレイスシリーズからサービスを拡充していく予定です。既存の入居者さまを含むか、新規のご契約者さまのみにするのかについてはこれから検討します。

荒木さん
荒木さん

今回のサービスは、現在(2024年6月)数名の入居者さまが利用中です。「こんなに便利なサービスがあるなら」と、入居の決め手にしてくださった方もいらっしゃるので、お客さまにとっても大いに魅力ある付加価値になり得ると考えています。

商談中の様子
犬塚さん
犬塚さん

私たちが保有する約4,000戸の管理物件全体にもサービス対象にできれば、「西鉄不動産=モビリティサービス付き賃貸住宅」の認知も高まってくるかと思います。「モビリティサービス付き賃貸住宅に住みたいから、西鉄不動産に相談しよう」という方が増えて、福岡の新しいスタンダードになればいいなと考えています。

西鉄不動産ならではの強みは何ですか?

荒木さん
荒木さん

西鉄グループ内の各社とコラボレーションして、さまざまなサービスが生み出せるのは西鉄不動産ならではの強みです。

私たちは住まいをただの「箱」として提供するのではなく、快適さや暮らしやすさを提供する存在であるべきだと考えています。お客さまがよりよい暮らしを提供できるよう、85社ある西鉄グループの強みを生かしてさまざまなサービスを提供したいと思います。2024年度中にリリース予定のサービスを現在企画中なので、ぜひ楽しみにお待ちください!

西鉄グループの総力を活用して広がる西鉄不動産の賃貸サービス。「住まい×○○」が福岡の当たり前になる時代も、遠くないかもしれない!

  • 荒木 義基さん
    荒木 義基さん

    西鉄不動産株式会社
    賃貸事業部 営業企画課 計画担当
    2019年入社。入社後は賃貸事業部にて賃貸物件の管理を担当。その後、計画担当に就任し、新サービスの検討やDX化等による業務改善などに従事する。

  • 犬塚 廣紀さん
    犬塚 廣紀さん

    西鉄不動産株式会社
    賃貸事業部 営業企画課 計画担当
    2018年入社。入社後は賃貸事業部にて仲介業務からキャリアをスタート。その後、賃貸法人営業での経験を積んだ後、総務部門へ異動。その後、賃貸店舗のマネジャーとして現場の運営を指揮し、現在は計画担当として全体の戦略立案や計画の実行に従事する。

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