空港でかっこよく働く姿が印象的なグランドスタッフの仕事。実際に働くには航空会社に入社しないといけない？ 実は、航空会社以外でも同じ仕事ができることはあまり知られていない。

西鉄エアサービスでは、国内線・国際線の旅客サービス（グランドスタッフ）、航空機の離発着管理を行うステーションオペレーション、駐機場での誘導などを行うランプハンドリング、貨物ハンドリングなどの業務を担っている。グランドスタッフもその一部。にしてつグループにグランドスタッフとして働ける会社があるなんて、ちょっと意外かも？

今回は、カウンターや搭乗ゲートで業務に就くグランドスタッフの仕事に密着。国際線では得意の語学を生かしたサービスも！ 詳しい業務内容や仕事のおもしろさを深堀りした。

■カウンター業務ってどんな仕事？

空港を利用する際、特によく目にするのが搭乗手続きカウンターやゲート、到着ロビーでお客さまを案内する「グランドスタッフ」だ。搭乗手続きカウンターでのチェックイン対応や出発ゲートでの搭乗案内、手荷物の受託や引渡しなど、空港の利用客が空港到着から航空機に搭乗されるまでのサービスを担っている。

こうした業務は航空会社が担当していると思われがちだが、航空会社以外が担っていることもあるとは…！

国内外の複数のエアラインの業務を担当する西鉄エアサービスでは、福岡空港だけでなく北は新千歳空港、南は宮崎などほかにも愛媛・松山空港など全国9カ所の空港で業務にあたっている。

国内線では、日本航空、ジェットスタージャパン、スプリング・ジャパンなど複数のエアラインの業務を受託。また、福岡空港では中国東方航空、エバー航空、ベトナム航空、チェジュ航空、ティーウェイ航空の国際線5社のカウンター業務も担当している。

例えば、国際線での業務。搭乗手続きカウンターでは、搭乗手続きや手荷物の受託をするのが主な仕事。お客さまによって行先や乗り継ぎの有無、手荷物の状況が異なるため、パソコンで搭乗者名や行先、パスポート番号、乗継便の有無といった予約情報を確認しながら慎重に業務にあたる。

ほかにも、保安検査場を通過後、通路や搭乗ゲートで案内をして搭乗までをスムーズに誘導するのもグランドスタッフの仕事だ。

搭乗ゲートでは担当する便の搭乗時刻や搭乗案内などをアナウンス。

搭乗券をチェックしてお客さまを航空機内へ案内した後は、飛行機が飛び立つまでお見送りをして、1便あたりの搭乗案内業務を終える。

預けた手荷物が流れてくるレーンでは、次の便の到着に備えて手荷物を降ろしたり整理したりすることも。グランドスタッフたちは、カウンターや搭乗ゲート、手荷物受取所など、広い空港内を縦横無尽に移動しながら幅広い業務を担っているのだ。

勤務はシフト制で、通常６人から７人のグループでこうした業務にあたっている。

カウンター業務に入る前には、全員が集まってブリーフィング。発着状況やお客さまの情報、乗り継ぎの有無などを確認・共有してカウンターに就く。

こうした一連の業務を1日の流れにすると……

（シフトの一例）
10：00　出勤
11：30　国際線でカウンター業務（1便目）
12：50　担当便のゲート業務へ（1便目）
16：00　国際線でカウンター業務（2便目）
17：10　担当便のゲート業務へ（2便目）
19：00　退勤

担当便の便数はシフトによって異なっている。

グランドスタッフの仕事の魅力とは

西鉄エアサービスに努めるスタッフは、実際にどんな風に働いているのか？　2023年4月入社の満行亜寿さんと同年8月入社の黄大容さんに、仕事の魅力についてインタビューした。

国際色ゆたかな環境で成長できる

国際線・国内線ともに多くの便が発着するので、定刻どおりにすべての業務を遂行するのはそう簡単ではない。発着の遅れや乗り継ぎなどがあれば案内業務も複雑になるため、グランドスタッフにも高い対応力が求められる。

就職してから1年余りが経つ満行さん。これまでで特に印象に残っているエピソードを教えてくれた。

こうした経験から、満行さんは「次は中国語をマスターしたい」と考えている。
一方、母国語（中国語）のほか、日本語、英語を話せる黄さんは、次は韓国語に挑戦したいそうだ。

国際線でもたくさんの活躍の場がある西鉄エアサービス。グランドスタッフの仕事に興味ある方、お待ちしています！