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フランス・パリで活躍中!
西鉄の国際物流事業本部で働く
若手社員の暮らしをレポート

フランス・パリで活躍中! 西鉄の国際物流事業本部で働く 若手社員の暮らしをレポート

西鉄の国際物流事業本部で働く阿部瑛里紗さんは現在、26カ国・地域、119都市(2025年9月30日時点)にある西鉄の物流拠点のひとつ、NNRフランス社で勤務中。営業マネージャーとして忙しい日々を送っている。そんな阿部さんの仕事風景とプライベートを取材。海外で感じる働きがいや学び、これからの展望について話を聞いた。

目次

NNRフランス社で働く若手社員

世界中で物流事業を展開する西鉄の「国際物流事業本部」。海外では「NNR GLOBAL LOGISTICS(以下、NNR)」のブランド名で知られ、そのネットワークは26カ国・地域、119都市(2025年9月30日時点)にまで広がっている。

本部は東京にあり、社員の多くは国内での勤務だが、なかには海外の現地法人で働く日本人社員もいる。NNRのフランス社で働く阿部瑛里紗さんもその一人だ。2019年の入社で現在29歳。名古屋、東京で数年ずつ勤務した後、2022年10月からオランダでの海外研修へ。

国際物流事業本部では海外研修制度が充実していて、入社3年目以降は希望者が社内選考を経て現地での実務経験を積むことができる。阿部さんは海外研修終了後の2023年10月から現在のフランス社に出向して勤務している。

阿部さんが働くNNRフランス社の本部
執務中の阿部さん。Bonjour!
阿部さんの執務室は、なんと個室!

営業マネージャーとして、新規営業や顧客サポートを担当する阿部さん。5名のセールスアシスタントと連携しながら業務を進めている。

阿部さん
阿部さん

お客さま訪問、見積もり書の作成、出荷時の進捗報告、出荷完了後のフィードバック訪問、新規営業先の開拓など、業務は多岐にわたります。1日のうち、主に午前中はメール対応や電話などのオフィスワークが中心。12時20分から14時までが昼休みです。14時から18時まではアポイントを入れることが多いですね。

また、業務としては、東京にある本部とのコミュニケーションも阿部さんの欠かせない役割だ。フランス社と本部の橋渡し役となっているため、フランク・エメ社長とも頻繁に話す機会を設けている。

阿部さんとエメ社長
エメ社長を訪ねて業務の相談中

上司や同僚たちと対話しながら、てきぱきと業務をこなす阿部さん。かっこいい!

海外勤務で感じる働きがい

まず、なぜ西鉄へ?

阿部さん
阿部さん

関東出身で、文系の学部だったので「将来は何か手に職を付けたい」と思い、通関士の資格や物流の仕事に興味を持ちました。一方で、日本語教育にも興味があり、教育関係の仕事に就く選択肢も捨てきれずにいたのですが、西鉄の入社試験を受けるにあたり、いろんな先輩方が親身に話を聞いてくださるのが強く印象に残りました。

その後、海外勤務を希望した経緯を教えてください。

阿部さん
阿部さん

国際物流事業本部の海外研修の制度では、希望する若手が社内選考を経て、決められた年数海外で勤務し、適性やキャリア志向を検討することができるんです。私もその制度を活用して、2022年10月から2023年9月までの1年間、オランダで勤務しました。その後、日本に戻るかどうかは特に決めておらず、せっかくヨーロッパにいるならそのまま海外に残るのもいいなと思っていたところ、フランス社への出向が決まりました。

最初からヨーロッパ希望だった?

阿部さん
阿部さん

実はアジア圏を希望していたのですが、コロナ明けでアジアは研修対象外だったため、選択肢はヨーロッパかアメリカだけでした。どちらかと言えばヨーロッパがいいと思っていたので、派遣先がオランダに決まったと聞いて自然に気持ちもオランダに向かいました。

その後にフランスへ?

阿部さん
阿部さん

研修後は帰国することも多いのですが、私の場合はそのままヨーロッパ―に赴任することになりました。2023年10月からフランスにいるので、もう2年以上ですね。

どんな顧客を担当されていますか?

阿部さん
阿部さん

会社全体では輸入貨物が多く、機械や建築関連、医療機器など幅広いジャンルを取り扱っています。アジアの製品をヨーロッパ各地へ配送する業務が多いですね。私の担当は、特定の業界ではなく、日仏間のあらゆる貨物です。食品でも医療でも、基本的に日系のお客さまが中心です。

仕事に求められることは?

阿部さん
阿部さん

まずは「正確性」。それから、「一歩先を読んだ対応」ですね。日本とフランスの違いもあります。フランスは、いわゆる「ノーニュース・イズ・グッドニュース」の文化で、連絡がないのは問題がないしるしです。

一方、日本のお客さまは小さなことでも詳細に報告したほうが喜ばれるので、現地スタッフとの感覚のすり合わせが難しいですね。前例がない場合は、まずは私が実際に対応して例を見せたり、手順化したりします。手順が明確ならフランス人スタッフもスムーズに対応してくれます。

同僚と話す阿部さん

そのほか、業務のなかで日本との違いは?

阿部さん
阿部さん

国際輸送の構造です。EUに限らず、国際輸送では分業が当たり前。輸送は、大きく分けると、①陸送(トラック)②国際輸送(航空・海上)③通関の3要素で成り立っています。1社で全部を担うケースはありますが、多くのお客さまは「最適なパートごとで違う会社を使う」という発想です。各分野について詳しく把握している必要があるので、営業の業務にも大きく影響します。

文化面での違いはありますか?

阿部さん
阿部さん

日本では、アポイントを取ったら5分ほど前に訪ねるのが一般的ですが、フランスでは定刻より前に訪ねるのは逆に失礼に当たります。アポイントの5分か10分ほど遅れていくのが普通なので、最初は違和感がありましたが、今では慣れました。

普段の業務で意識していることは?

阿部さん
阿部さん

「できないことはきちんと誠実にお伝えする」ことです。その上で、見積もりを出したり、適切なサービスをご提案したり、誠実な対応を心掛けます。多くの場合、事実を率直に伝えるほうが信頼を得られると感じています。そして、契約後は細かい報告を欠かさないこと。きめ細やかな対応が「安心」や「信頼」につながっているからです。

業務のなかで大変な点はありますか?

 阿部さん
阿部さん

第一に「言語」ですね。仕事では英語かフランス語を使うことが多いのですが、どちらもネイティブではないので、今でも勉強の日々です。また、サービスのクオリティをいかに保つかも大切なポイントですね。一人ですべてを解決するのは難しいので、チーム全員の力でクオリティを上げることを意識しています。

働きがいを感じるのはどんな時?

阿部さん
阿部さん

手配した貨物が無事に届いたと、先方から連絡を受ける時はうれしいですね。無事に届いた安心感も大きいですし、お礼の言葉をいただけるのは大変ありがたいと感じます。また、難しい課題に直面した時に、同僚たちとアイデアを出し合って解決できると最高です。チームで働く喜びを実感できます。

自分で成長したと思うところはありますか?

阿部さん
阿部さん

自力で解決する力と実践力が身に付きました。日本とは考え方や方法が異なることが多く、毎日たくさんわからないことが出てきます。そうなると、自分で調べるか、同僚たちに相談するか、どちらかしかありません。いずれにしても、自分から何か行動を起こさなければ解決できないので、周囲へ協力を仰ぎながらも「最後は自分でしっかりと」という思いが強くなりました。

ヨーロッパ圏内で、日本人社員との交流はありますか?

阿部さん
阿部さん

食事会などで交流することもありますよ。EU間は移動が便利ですし、物流でもつながっているのでもともと連絡を取り合うことも多いんです。対面で会う機会が増えれば、そのほうが距離感が近くなってお互いフォローしやすいと感じます。以前勤務していたオランダは物流のハブでもあるので、そこでの経験もかなり生きていると感じています。

プライベートも充実! フランスでの暮らし

英語やフランス語を使い分けながら、日々忙しく働いている阿部さん。プライベートの過ごし方も教えてもらった。

休日の過ごし方は?

阿部さん
阿部さん

土日が休みで、土曜日はショッピングに行ったり、友人と会って食事やお茶をしたりして過ごすことが多いですね。

パリの老舗百貨店「ギャラリー・ラファイエット」の食品館にある大好きなショコラティエで友人への贈り物を購入
パリ・シャンゼリゼ通りを散歩。凱旋門を背景に
友人たちとランチ
パリの定番料理「ステーキ・フリット」(ステーキとフライドポテト)
カフェでおしゃべり中。フランスにはおいしいスイーツもたくさん
阿部さん
阿部さん

パリは観光名所がたくさんあって、散歩するには最適です。歴史が残る美しい街並みはいつ見てもすてきですよね。

パリと言えばここ!エッフェル塔
アルマ橋から見たセーヌ川。夕暮れ時が特に美しい
パリ・モンマルトルにあるサクレ・クール寺院から見たパリ市内
阿部さん
阿部さん

日曜日は、閉まっているお店も多くフランスでは家族でゆっくり過ごす方が多いので、私ものんびりとしています。家事をしたり、公園に出かけて散歩したり。どちらかと言うと、都心部よりも自然に囲まれた場所が好きです。ゆっくり過ごすことで平日とのメリハリがつけられています。

公園を散歩

趣味は?

阿部さん
阿部さん

生け花や着付けを習っています。また、以前はヨガをしていたのですが、フランスに来てからはピラティスを始めました。

パリのフラワーショップへ。色鮮やかな草花に癒される
選んだ花を自分でアレンジすることも
生け花のレッスンでは、和風・フランス風両方のアレンジに挑戦している。写真は阿部さん作のアレンジメント
阿部さんが自分で着付けた着物。NNRフランス社にて

日本での暮らしとの違いは?

阿部さん
阿部さん

24時間営業のコンビニがないこと。利便性で言うと日本のほうが過ごしやすいですね。また、フランスでは古いアパートが今でもたくさん残っているので、旧式のエレベーターもたくさんあります。エアコンがないお家も。家賃や教育費など、大きな契約時に小切手を使う文化が残っているのもフランス独自の文化だと思います。

果物や野菜の種類が豊富で、新鮮で安く買えるのはうれしいですね。見たことない果物をいろいろと味見するのも楽しいですよ。

色とりどりの果物や野菜が売っているマーケットの様子
最近は農家直販の自走販売機もあり便利!

西鉄で働く魅力とこれからの展望

公私ともに充実した生活を送っている阿部さん。最後に、西鉄の国際物流事業本部で働く魅力を語ってもらった。

阿部さん
阿部さん

働く人が親切で、かつ、国内外でさまざまな経験を積むチャンスに恵まれている点だと思います。「人」に関しては、お客さまからも「営業のメールでも、西鉄のみなさんは必ず返事をくれる」「親切だ」と言っていただくこともありました。

私自身、一緒に働くなかで、他部門の方々もフラットに接してくださる方が多く、話しやすいと感じます。そんな人が集まる場所であることは、世界のどこにいても強みになるのではないでしょうか。

エメ社長とともに取材を受ける阿部さん
阿部さん
阿部さん

また、研修など組織としての仕組みがしっかりとある点も、働く側としては重要な側面だと感じています。海外研修制度では、希望する若手に海外勤務のチャンスがあります。公私ともに様々な経験を積むチャンスがあり、のびのびと海外を経験できると思います。

海外にいることで、普段はできない業務を経験するチャンスもあります。私の場合は昨年、「ツール・ド・九州」視察団のアテンドを経験し、西鉄の会長や社長と直接お話しする機会を得ることができました。視察の段取りや通訳業務、各所との調整などさまざまな経験をさせていただき、刺激になりました。若手社員にはめったにない貴重な機会だと感じています。

そんな阿部さんが、これから挑戦したいことは?

阿部さん
阿部さん

より良い提案につなげるために、倉庫やロジスティクスの仕事も経験したいですね。それらの知見を掛け合わせれば、よりコストを削減しながら、お客さまにとってベストな提案ができるのではないかと考えています。

また、新たなサービスや戦略を考え企画する仕事にも興味があります。絶えず状況が変わる物流業界では、常に課題はつきものだと思いますが、数年の経験で私なりに見えてきた課題もあります。そうした中にこそチャンスがあり、新しいサービスにつながるのではないかと思いました。勤務地のこだわりは特にありません。海外でも国内でも、さまざまな経験を積めたらと思っています。

フランスでアクティブに働き、生活する阿部さん。エヌカケル編集部一同、今後のますますのご活躍を祈っています!

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