2023年4月12日にオープンを迎えた「西鉄ホテル クルーム 博多祇園 櫛田神社前」。博多・天神にもアクセスしやすい抜群のロケーションに誕生した新たなホテルでは、どんな体験ができるのか?ひと足早く宿泊してきた!
ホテルがあるのは福岡市博多区祇園町。博多と天神のほぼ中間地点に位置し、繁華街の中洲までは徒歩圏内という便利な立地。
最寄り駅は、2023年3月末に延伸した福岡市営地下鉄七隈線の新駅「櫛田神社前」。4番または5番出口からは徒歩約1分で、中洲・博多は徒歩圏内、天神まではバスで簡単にアクセス可能!
人気の商業施設「キャナルシティ博多」までは徒歩数分で、昔ながらの雰囲気を残した中洲川端の商店街にも近く、観光にもビジネスにも便利といえるホテルだ。
建物は地上13階建てで、客室は3~13階で全275室。1階には「カクウチ&カフェ CROOM STAND」と大浴場、2階にはフロントロビーやカフェ、ラウンジが配置されている。
西鉄ホテルグループでは、「西鉄グランドホテル」「ソラリア西鉄ホテル」「西鉄ホテルクルーム」「西鉄イン」の4ブランドを、国内17カ所・海外3カ所に展開する。
なかでも「CROOM(クルーム)」は、2016年に生まれた最も新しいブランドだ。「LIVELY STAY~くつろぎと感性をつなぐ、新たな滞在価値~」をテーマとして、1号店となる「西鉄ホテルクルーム博多」(福岡市・博多駅前)が2016年に開業した。
続いて西鉄クルーム名古屋が2019年に開業、クルーム博多祇園はこれに続くクルームブランド3号店。
価格帯は一般的なビジネスホテルやシティホテルクラスで、観光やビジネスなどさまざまな用途が想定されている。アクティブな印象を与えるスタイリッシュなデザインは、20~30代の女性客や滞在の楽しみを求めるハイセンスなビジネスパーソンなど、さまざまな客層に好評だ。
今回はN×編集部で、開業前のホテルに特別に宿泊させてもらうことができた!バラエティ豊富なお部屋や、露天付きがうれしい大浴場、地元の食材にこだわった朝食ブッフェ等を徹底レポート!
まずホテルに着いたら、2階にあるフロントロビーへ!エレベーターは階段に向かって左手だ。
まずはチェックイン!チェックインは有人のフロントほか、無人のチェックイン機でも手続き可能だ。
今回は、チェックイン後、株式会社西鉄ホテルズ開発技術本部の権藤裕輔部長に館内を案内してもらった。
フロント手前には、観光情報が集まるインフォメーションスペースが!ホテル周辺を散策するのに役立ちそう!
SNSと連動した非接触型のタッチパネルのほか、手書きのおすすめメモを貼る案内板があります。近隣の観光スポットや飲食店の情報収集に活用して、ぜひコメントを残してみてください!
エレベーターボタンも非接触式!
「西鉄ホテル クルーム 博多祇園 櫛田神社前」のいちばんの特色は、バラエティ豊富な客室タイプだ。
スタンダードな洋室のダブル、小上がりダブル、ユニーバーサル、スタンダードなツイン、小上がりツイン、ステイタイプ(滞在型)、3人で泊まれるトリプル、4人以上のグループにぴったりのフォース・コンフォートフォースと、合計9タイプの客室が用意されている。
各フロアのエレベーターホールには、福岡や九州の伝統工芸品が展示されていて、博多に観光に来たわくわく感があがる演出だ。
今回は宿泊した以外のお部屋も特別に見せてもらった!
靴を脱いでくつろげる小上がりタイプ。コミュニケーションがとりやすいよう2段ベッドをコの字型にレイアウトし、中央にテーブルを配置する。
小上がりタイプの4人用部屋。2段ベッドの下段は1500×1950サイズのベッドを採用し、最大6名まで宿泊ができる。
「フォース」「コンフォートフォース」ともに、女性社員の声を参考にして洗面所とは別に化粧スペースを設けました。テーブルは拡張式なので、大人数でもゆったり使えます。
ベッドのヘッドボード部分は、スマホを充電しながらセットできるようにデザインを工夫しました。こちらのお部屋では、ご家族連れや女子会などで思い切り楽しんでいただきたいですね。
3人でくつろげる小上がりタイプの客室。2段ベッドの上段にゆとりのある「くつろぎスペース」が設けられ、トイレは浴室・洗面スペースから独立して設置されている。
2段ベッドの上段は、足元に畳スペースを配した広めの造り。荷物を置いたり、座って過ごしたりできる、余裕のある空間だ。
洗濯乾燥機や電子レンジ、ミニキッチンを完備する中長期滞在型の客室。長期の出張にぜひ使いたい機能的なレイアウトになっている。15.44㎡とは思えない!
中長期滞在するビジネスパーソンや観光客向けのお部屋で、コロナ禍があったからこそ生まれた部屋でもあります。ベッドの下にはスーツケースの収入スペースがあり、テーブルは折り畳み式です。スペースにゆとりを作れるように工夫しました。もちろん1泊から宿泊可能です。
洗い場付きのユニットバスなど、水まわりは奥に配置。1050×1950サイズのベッド2台とテーブル、イスが配置されている。スペースにはかなり余裕があり、ゆったりと使える。
靴を脱いで上がれる小上がりタイプ。洗い場付きのユニットバスがあり、窓側には座面の低いイスとテーブルを配置する。
畳(樹脂製)のある小上がりタイプの客室。座面の低いイスとテーブルがあり、靴を脱いでくつろげる。
和室に宿泊されたい海外のお客さまはもちろん、日本人の方にもおすすめです。出張や旅行で疲れたときって、靴を脱いで落ち着きたくなりますよね。ぜひ裸足になって、リラックスして過ごしてみてください。
そして、今回ステイしたのはこちらのお部屋!
1 泊過ごして気づいたポイントをまとめてみた。
各部屋にはルームウェアやケーブルが備えられている。
無料のミネラルウォーター(500ml×2本)などドリンクも充実。Noritake製のかわいいカップにおもてなしの心を感じた。
ハンドミラーとアクセサリートレイが用意されているのは、女性にうれしいポイント! ちょっとした気遣いが感じられるし、あると実際に助かるアイテムだ。
滞在するホテルで気になるのが、客室以外の空間の使い方。「西鉄ホテル クルーム 博多祇園 櫛田神社前」は、朝食会場となる2階のロビーラウンジやテラスの居心地が良く、うまく活用するのがおすすめだ。
テーブル席がメインで、丸型のテーブル席や背もたれ付きのソファ席、電源タップ付きのカウンター席などさまざまなタイプが用意されている。
ウッドデッキ調のテラスは、風と緑、滝の水音に包まれるいやしの空間だ。
ハンモックは絶対に置きたいと思っていました。大通りとは逆側なので意外と静かで、心地良い風が吹き抜けるのですごく気持ち良いですよ。
1階にある「カクウチ&カフェ CROOM STAND」の営業時間は11時~23時。フード・ドリンクともにセルフ式の、新しいタイプの角打ちスタイルだ。
宿泊者だけではなく来街者の方にも気軽に利用できる。
フードは自販機から購入を。地元福岡の名物グルメや特産品がラインナップされている。一部の商品はお土産にも良さそう!
福岡県産のワインやクラフトビールなどこだわったグルメが楽しめる。
1階にある大浴場は、15時~25時、6時~9時30分まで入浴できる。男湯・女湯は基本的に同じ造りで、男女別々にランドリースペースが設けられているので安心。女湯にはゆったりと広いパウダースペースが設けられている。
化粧水やローションなどのアメニティはDHC。洗面スペースとパウダースペースが分かれているので使いやすい!
半露天のスペースにはテラスの滝が流れ込み、絶えず水音が響いていてリラックスできる。
湯上り処には休憩スペースと自動販売機のほか、無料のアイスコーナーも。喫煙室もこのフロアに。
ブッフェスタイルの朝食は、滞在したらぜひ体験してほしいおすすめポイントのひとつ。運営するのは、地産地消のレストラン「ぶどうの樹」の運営などを手掛ける「グラノ24K」。福岡県産の新鮮な野菜や魚介類、肉類などが思う存分味わえる。
まず味わいたいのは、ブッフェ台奥のショーケースに入った豪勢な前菜だ。「旬野菜のカポナータ」や「ビーンズマリネ」、「テリーヌ」に「パテ・ド・カンパーニュ」まで?!
まるでフレンチのレストランに来たかのような美しい料理の数々……。朝からこんなに豪華でいいのか? 幸せな気分で1日がスタートできそうだ。
ご飯やみそ汁、おかずなどのメニューも用意されているので、和食派の方もしっかり満足できるはずだ。
チェックアウトは11時なので、朝食後に軽くお風呂に入るのもいい。部屋で休んだり仕事をしたりと自由に過ごせる。
館内には福岡や九州のアーティストの作品が展示されているので、ホテル内を散歩しながらアートに触れるのもおすすめだ。
お部屋でゆったり過ごすのも快適だけど、自室だけで楽しむのはもったいない! ロビーラウンジや1階のお店など、チェックイン・アウト前後でも共用部を大いに活用すれば、ここならではのステイが最大限に楽しめると感じた。いろんな部屋タイプがあるので、次は別のタイプの客室を予約して滞在してみるのも良さそう。
さらに、この立地だと何より移動が便利なので、福岡のグルメもしっかりと楽しめる。近くには博多を代表するラーメン、うどん、もつ鍋さん等の名店が徒歩圏内にある。
観光にも、ビジネスにも、長期滞在にも使いやすい「西鉄ホテルクルーム 博多祇園 櫛田神社前」。福岡に住んでいる人も、泊ってみれば身近な場所で「非日常」を味わえるはず! ぜひ一度宿泊してみてほしい。
株式会社西鉄ホテルズ
開発技術本部 開発2部 部長
2005年、西日本鉄道株式会社に入社。人事部労務課、自動車事業本部業務課、西鉄バス北九州出向、人事部人材開発課、住宅事業本部計画課、海外事業開発部を経て2020年4月よりホテル事業部にて新規案件の開発を担当。2023年4月より業務はそのままに㈱西鉄ホテルズへ出向。